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タロットの中の占星術

light woman relaxation abstract

占いにも色々な種類があって大きく分けると、命術・卜術・相術となっている。

命術というのは生年月日・場所などによる占いで、個人に固有なもの、そして生涯変わらないものである。そして卜術というのは、その時その時の瞬間を切り取って占うものである。相術というのは、人に向き合って行う占いのことである。手相・顔相などがそれにあたる。

タロットはこの中の卜術、占星術は命術に当たる。

そしてタロット というのは比較的新しい占いに分類されるので、それまでの占いの影響をだいぶ受けている。

例えば12星座それぞれに対応する、タロットカードというものが存在する。そしてそれぞれのタロットカードが、その12星座の性質の一端を見事に表している。

例えば 牡羊座の守護カードは皇帝だけれども、牡羊座と同様にエレメントは火、その性質は自ら動くことにある。そして守護カード というのは読んで字の如く、スプレッドの中にそのカードが含まれていた場合、本来の意味プラス、相談者さんの本来の性質が色濃く出るという意味にもとれる。

例えば私は魚座なので、守護カードは「月」になる。
「月」のカードと言えば、「将来が不安で仕方が無い」であるとか、「はっきりしない」など碌な意味が無い。勿論カードには基本良い悪いもないし、全て必要なカードなので無くては困るのだが、期待する結果の所にこのカードが出ると正直「あーーあ。」と言う気持ちになる。

そんなときに気を取り直すには、この守護カードという位置づけはとても良い。
そもそも「不安になりやすい」や「二面性を持つ」「はっきりしない」等は魚座の特性。
そんな特性が発揮されると思えば、対応策も取りやすい。

「不安になりやす」ければ、「準備をしておけば」いいし、「二面性を持つ」のは「柔軟な考え方」とも思える。

その他にもスプレッドにも占星術の「ハウス」を使った物もあるし、関係は深い。このように、タロット単体で見るのでは無く、占星術などと組み合わせると、新たな一面が見えてきて興味深い。

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4人のクイーンpart2~火と土の女王

brown and gray rocks on seashore during sunset

さて 四人のクイーンの後半です。

今回はワンドと、全てを内包するペンタクルの女王です。

まずワンドから。ワンドとは、未来に向かって行動するエネルギーを表します。ただし、このワンドのクイーンは、やみくもにただ突っ走るというだけの性質ではありません。

このワンドのクイーンはワンドのコートカードの中でも、一番の現実主義者です。自信があり、我が道を行く。物怖じしない。だけれども、ただとにかく行動するというだけではありません。現実を見て行動するのです。

その性質から、とても 敬愛されています。インスピレーションを感じ、行動する時には、それなりの根拠があり、そのために実際の行動に結びつくのです。

ワンドにありがちな、ただ一瞬燃え上がるというだけではなく、持続して行動できるだけの、根拠を持っています。このカードが出ている時は、思いつき だけではなく、実際の行動として現れることが多いでしょう。

4人の最後はペンタクルのクイーンです。これはペンタクルという性質上、カップ・ソード・ワンドの三つをすべて内包しています。

例えて言うなら、家庭内で結婚後目指す、理想の女性像であり、余裕があります。資力を持ち、裕福で慈愛に満ちています。このような状態を最終目的としているのです。

ただこのカードがマイナスに働くとすれば、あまりに完璧すぎて、周りの男性の逃げ場がないことぐらいでしょうか。ただ、それすらも理想としているのですから、表立って非難することはできないほどです。

そして全ての統合の結果として、出来上がるものですから、そこから動くことはあまりありません。動く必要 性を感じないのです。

新たに何かを始めたい時、今までにないアイデアを使いたい時などは、少し考え方が凝り固まっているように感じられることもあるかもしれません。ですが、変化のスピードがゆっくりなだけで、決して人の意見を聞かない訳ではないのです。そのスピードに物事を合わせて運んでいけば、ちゃんと運ぶはずです。

女性の相談者さんでこのカードが出る時には、本人がその状態と言うだけで無く、理想とする女性を表すこともあります。対して男性が相談者さんの時にこのカードが出る時は、「自分には過ぎた妻だ」と思って居ることが多いようです。

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4人のクイーンpart1~水と風の女王

body of water during dawn

さて、4人のクイーンである。
私はこのコートカードの中でも、クイーンがとりわけ好きだ。私自身が女性であるということも影響しているだろうし、女性を表すコートカードがそもそも影響してると思う。

一応ペイジというのは、若い女性を表すとされているけれども、同時に子供を表す事もある。20代を超える大人の女性を表すのはクイーンとなる。そうすると女性の相談者さんでクイーンが出ると、ご本人自身を表すことが多くなる。相談者さんは女性が多いので、クイーンの担う役割というものは重いものになってくる。

ナイトは若い男性を表すし、キングは少し大人になった男性30代後半以降を表す。

男性は全体的に子供の性格をそのまま引き継ぐ人が多いし、ま、総じて子供っぽい。その分女性は早く大人になるというわけ。で、 4人のクイーンの話。

まずトップバッターは、カップのクイーンから行こう。

このカップのクイーンは、水の女性そのもの。全て、感情で生きている女。女性は全般に感情的だという世間の見方が多いけれども、いやいやなかなか現実的だよ。いやでも、感情とは今現在を表すのだから、頭で考えたり行動してから決めたりせずに、今現在のことで物事を決めるというのは、なかなか現実的なのかもしれない。

さて、でカップのクイーンはとても感情豊かで、すごく繊細な女性でもある。手に持っているカップすなわち自分の気持ちに、蓋をしてしまう。繊細すぎて、感情をまともに見ることが出来ない。但し持っているカップは、他のカップに比べ段違いに豪華である。優しく人をはぐぐむ性格ながら、気まぐれでも有る。ただ表面的には浮き沈みが激しいように見えるけれども、優柔不断なわけではない。キングよりは基準は変わらない。椅子の足元を見て欲しい。一応ちゃんと地面の上にあるこれがキングだと、椅子ごと海の上にある。ゆらゆら揺れて、留まるところを知らない。それに比べるとマシである。

とここまでは、女性の相談者さんの場合。男性の相談者さんの時にこのカードが出てくると、理想の女性を表す。うちの奥さんはすぐ感情的になって困ると、言う割には理想の女性がカップのクイーンというのも面白いものだ。一見弱々しい女性に軍配があがるようだ。

さて、次に見ていきたいのは、カップとは対照的なソードのクイーン。ソードのクイーンは4人のクイーンの中でも、間違いなく一番に頭が切れる。とても論理的で、理知的。理性でダメなものはダメと、さっさと剣の一閃で切り捨てる。そこに躊躇はない。

対してソードのキングは少しは躊躇う。躊躇う、躊躇わないはどこで見るのだろう?

それはカードの空を舞う鳥の数で見る。ソードのキングは何羽かの鳥が飛んでいて、あちらこちらへと、飛んでいる。少しは迷うようだ。対してクイーンはどうだろう?鳥は一羽 ひらひらと飛んでいる。一羽だけだ。他に迷いはない。

そしてもう一つ大きな意味は、ソードの時系列に関係している。
ソードの時系列は過去。相談者が女性の場合は、本人の性格を表すことが多いけれども、男性の場合は過去の女性を表す事も多い。すなわち、昔付き合った女性、もしくは母親である。またたまには、今付き合ってる女性と別れようとしている時にも出てくることがある。彼の中では既に過去のことになっているのだから。

なんにしてもとても多くのことを教えてくれるのだ。

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タロット3枚引き~やっぱりアドバイスも欲しいな編

chariot tarot card lying among red tulips

さて3枚引きの展開方法をもう一つご紹介しますね。

前回は、時系列ということで、現在・過去・未来で展開しました。
今回は、原因・結果・アドバイスカードとして展開していきたいと思います。

今困っていること、もしくは気にかかっていることの原因と結果、アドバイスを3枚(3組)だし、読み解いていきます。結果の時期は決めても決めなくても構いません。決める場合は大体半年先くらいまで。決めなかった場合は、今これから、割と近くになります。

そしてアドバイスカードは、その結果があまり良くなければ、そうならないためのアドバイス。結果がそこそこ良ければ、それに向かっていく(より強固にしていく)ためのカードになります。

今回は、引き続き私のお仕事のアドバイスをもらいました。せっかくですからね。デモの質問というよりは、 実際に役に立つものでリーディングしていきたいと思います。

質問内容としては、私の現在のお仕事ですね。この先少しどうなっていくのか。そして良くなるためのアドバイスカードを、もらいたいと思います。

大アルカナと小アルカナを別々にシャッフルします。そして、出てきたカードは・・・原因のところには太陽とペンタクルの7、結果のところには戦車と9カップス、アドバイスカードは恋人とワンドのクイーンが出ました。

・原因 太陽/ペンタクルの7
・結果 戦車/カップ9
・アドバイス 恋人/ワンドのクイーン

一組ずつ見てきたいと思います。

まず原因です。これは今の状態に至った原因を探ります。でたカードは、太陽とペンタクルの7。この太陽は「成功のために」とか「家族のために」とかですね。今までのことを考えてみると「家族のために」というのはあまりピンと来ないので、ここは成功のためにというのが、読み方として当てはまるような気がします。ペンタクルの7、「これは成果物を得るために種をまく」また「種をまいて、成果物を受け取る」という意味のカードです。

タネを蒔いて刈り取ることは、自分の意思だけではできないことです。タネを蒔いただけでは育たないですよね?水も必要ですし、光も時間も必要。忍耐も要ります。

そしてこれは、自分の力だけではどうにもならないことも示しているのです。ですから、原因としては「成功のために種まきをすること」転じて「成功のために投資する。」などとなります。

次に結果を見てみましょう。結果どうなるのか?戦車とカップの9です。カップの9は別名ホープカードと呼ばれる事もあります。このカードはなかなかに強力なカードで、スプレッドの何処に出ても、希望が叶うという説もあります。

カードを一枚ずつ見てみましょう。
まず 戦車ですね。この戦車は「方向転換する」とか「見方を変える」という意味があります。そしてもう一つ「転換」なので、あちこち色々変える、紆余曲折という意味にも捉えることができます。

次に9 カップですが、これは「物質的に」満たされている状態を表します。精神的なことはともかく、物質的なことは満たされるという状態ですね。これが戦車と一緒に出てきたと考えると、方向転換をすると成功すると読めなくもないです。
ただどうもしっくりこないので、ちょっとこれは置いておいて、アドバイスカードに行ってみたいと思います。なんかスムーズに読めないなと思ったときには、一旦保留しておいて、次を先に読むとしっくり来ることもありますよ。

さて、最後のアドバイスカードですが、恋人とワンドのクイーンが出ています。

この恋人というカードは、「無償の愛」や「 無垢な心」を表しますが、もう一つの意味があります。それは恋人を見つめているようで、実はその恋人を通して、自分自身を見ているんですね。これが自分自身というものを確信するという意味もあります。

で一緒に出ているのがワンドのクイーンですね。ワンドのクイーンというのは4枚あるクイーンの中でも、かなり現実的な性格をしています。

カップのように感情的でもなく、ソードのように切って捨ててしまうわけでもない。ワンドのクイーンは自信があり、物怖じしない、我が道を行く。だけれども、とても現実主義者でもあります。

ですから周りを見ずに、一人ただ突き進むというのではなく、現実的なところを見ながら、自分の信じる道を進んでいくんですね。ワンドですから、当然行動に移していくんです。

これがアドバイスとして、恋人と一緒に出ているのですから、「現実的なところを見ながら、でも自分の道を力強く進んでいくように。そしてそれこそが私自身である。」ということになります。

ここで、さっき保留しておいたところに戻ってみましょう。

結果のカードです。
アドバイスどおり、「自分の信じる道を進ん」だら、結果として、「方向転換するかもしれないが、物質的な満足は得られる」そんな風に読めますね。

最後に一つ注意事項があります。カップ9は確かにとても満たされたカードです。但し、それは物質面に限った話ですし、感謝の念を忘れないようにという条件付きなのです。

以上、原因・結果・アドバイスでした。

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タロット3枚引き~例えばこんな風に読めるよ編

close up of woman picking a tarot card from a deck held by another woman

じゃあ、実際に3枚でリーディングをしてみようと思います。

適当なお題がないので、私自身のことでやってみます。

私一人で仕事をしているんですけれども、仕事内容について何かしらアドバイスというか、今後の事も含めカードに聞いてみたいと思います。

形としては、現在・過去・未来、私の仕事はどのような状態なのかと聞いてみます。
アドバイス カードがないのがちょっと気になりますが、これは後で、必要だったら出すということで、この3組だけで読み取れるかどうかを、まずやってみますね。

大小アルカナを、質問内容を考えながら、別々によくシャッフルします。
私の置き方はまず、「現在」を中央に置き、次に左側に「過去」、そして「現在」の右側に「未来」という順番で、置いていきます。

人によっては、過去・現在・未来と左から順に、置いていく人もいます。どちらでも大丈夫です。
ただし、自分のやり方というものを決めましょう。

はい展開しました。まず展開されたカードをご紹介しますね。

「過去」隠者/カップのナイト
「現在」星/ペンタクルの3
「未来」太陽/ペンタクルのナイト。

この3セットになりました。

小アルカナ3枚の内、2枚がコートカードですね。枚数の割合からしたら、コートカード多めです。

コートカードが多く出るときは、単なる事柄というよりは、自分自身の性格、周りの人によって様々変わってくるということが多いようです。

そして、これは見ても見なくてもいいのですが、何かの参考にするために、私はボトムカードを というものも見ています。

ボトムカードとは、シャッフルした後一番下にあるカードのことです。今回は大アルカナ 11の正義とワンドのナイトでした。おお!ここでもコートカード。しかもナイトですね。これでナイト 3枚になります。

ではまずボトムカードは置いておいて、現在・過去・未来の3組のカードから読み解いていきたいと思います。

まずわかりやすいように、現在の状況ですね。

スター 星と ペンタクルの3。
このペンタクルの3については、ついこの間メルマガ・ブログにも書いたんですけれども、成功しているけれど本当にやりたいこととは別の仕事・とりあえずの仕事ということになります。次にスターですね、これは希望を表します。

現在の状態ですね。なんとなくの希望。とりあえずの仕事、食べていけるだけの仕事が、本来の仕事とは別にあれば、いいな。ベーシックインカムのような感じで、そうしたら本来の仕事が軌道に乗るまで、余裕が出来るんだけどな~という感じでしょうか。

そして、それはすごい渇望するほどの希望というよりは、軽い希望ですね。だったらいいなラッキーなんだけどなーという感じです。

次に過去ですね。過去どうだったか。
隠者とナイトカップが出ています。

このカップのナイトというのは、理想の人を表します。今回は仕事について訊いて居るので、人自体というよりは、理想の状態表しているのかなあと思います。自分にぴったりの、そう天職と呼ばれるような。

で、大アルカナは隠者です。隠者はずっと探し続けると言うこと。
この2枚を併せると、何かを始めるにあたって、とりあえずというよりは、「理想がなければいけない」「理想をずっと探し続ける」そんな状態だったということですね。

そして最後は未来ですね。太陽とペンタクルのナイトの組合せでした。

太陽は成功、または家族なんですが、この場合仕事の事を聞いているので、成功するためにでしょうか。
そして、ペンタクルのナイトというのは、地道にひたすら堅実に、しっかりと色々やって行く。そんな状態を表しています。そして、そんな人の性格を表しています。

ですから、成功のためには、やるべきことをきっちりとやって行く。
そしてそれが未来に出ているので、成功するために、堅実に一つ一つ着実に行っているという状態が見て取れます。

そういう状態なので、すごい大成功しているかというと、そういう風には見えないんですが、でもこの流れを見ていくと悪くはありません。

過去は理想を追い求め、現在は理想では無く、現実に根ざした、食べるために十分な仕事が出来たらいいなとなっています。そして未来、成功のために、堅実に着実にゆっくりと、そして合理的に行動していくという流れになっています。

この流れを見るにアドバイスカードは必要でしょうか?

”堅実に着実にゆっくりと、そして合理的に行動”していけば成功出来そうですので、この流れに乗って行けば良さそうですね。

そして最前書いた、ボトムカード。
チェックする人もしない人も、色々なんですが、私は気が向いたら、見ています。

今回なんとなく気になったので、ちらっとみたら、ワンドのナイトが出ていました。
これでナイト 3枚目ですね。

何かナイトという種類自体にも意味があるのかもしれません。

とりあえず普通に読んでみましょう。11正義とワンドのナイト。

大アルカナ正義は、自分にとっての公平性で、決断するということでしたね。
ワンドのナイトというのは、何か思いついたらすぐにでも行動する。早い行動力ということ。
2枚を合わせると、自分の基準で(直感でも大丈夫です)、ここだと思った時には、素早く決断し行動すること。どうやら、これがアドバイスカードのようです。

日々やると決めたことは淡々と進めながら、何かを思いついたらそれを自分基準に照らし合わせ、良いと決断したら、素早く行動する。これを続けて行けば良さそうです。

そしてもう一つ気になるのは、ナイトが3枚も出ているということです。

3枚のナイトは、友愛や兄弟愛、何か驚くような突然の変化や、急速な展開を示すこともあるとのこと。
ナイトは風を表すので、コートカードの中では一番素早い動きをします。

そして、出ていない残りの1枚はソードのナイトです。ソードがないということは、思考や過去に捕らわれるのでは無く、ソードのナイトが表す、焦りも無用ということ。

このようにスートや種類が固まって出てくるときは、出てくるものだけでなく、出てこないものにも目を向けるということがポイントになることが有ります。

今回の3ペアのリーディングは以上です。次は 時系列ではなくて、三つ同列のリーディングを行っていきたいと思います。

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タロット3枚引き~並べ方編

set of tarot cards and glowing candles on desk

さて、次は実際の展開方法を見ていきたいと思う。

3枚引きは設定の仕方によって様々な事をリーディング出来ると以前に述べたが、今回は主に時系列に沿ったやり方で説明してみる。

まず時系列に並べるやり方は、私の場合は、真ん中に現在、左側に過去、右側に未来という順番で出すことにしている。また前回話したように、短い期間で同じ内容を見る場合には、現在・未来・アドバイスという組合せにすることもある。その場合は、一番手前側が現在、その上に未来、さらにその上にアドバイスという具合に置く。縦に並べるやり方だ。

私が展開するこの英国式というタロットの引き方では、大アルカナと小アルカナをセットで読み解いていくので、現在・過去・未来であれば、大アルカナ・小アルカナ1枚ずつ3セットが横に6枚並ぶ 形になるし、現在・未来 ・そしてアドバイスという風に見る場合には、大アルカナと小アルカナのセット 2枚が、横に並び、それが三段に並ぶことになる。

ちなみにこれは私が作ったものであって、皆思い思いのスプレッド 展開方法を作ってよい。

ただし、並べる前にその方法はあらかじめ決めておくこと。そして決めたらなるべくその方法をコロコロと変えない事が重要だ。

シャッフルが終わるときには、展開方法も、質問も明確にしておく必要がある。
なぜなら、そうでないと、自分に都合のいいように解釈してしまいがちだからだ。なるべく自分の思考が入らないような形で解釈していくのが基本中の基本。

不思議に思うのは、と言うか私も習い始め不思議に思っていたのは、「なぜ未来だけを見てはいけないのか?」ということだ。そう思いません?
なぜ現在を見て、過去まで見なければいけないのだろう?あまり意味がないのでは?だって分かってることだもの。と疑問に思うのではないでしょうか。

ここで少しタロットでわかることについて、考えてみたいと思う。

タロットというのは、その人(相談者さん)の潜在意識にアクセスし、それを表に出していく物。はっきりとわかるのは、現在のことだけということになる。

はっきりわかるのは「現在の状態 」「現在の潜在意識」。じゃあ、過去はどうやって分かるの?それは、現在から見た時に、きっとこんなことがあって、現在の状態に影響を与えているのではないかというところを見るのと、潜在意識に刻まれた、過去の記憶から。

そしてなぜ未来が分かるのか?それは過去から現在の流れを見て、現在こんな状態だったら、きっと こうなんじゃないかと言うことを、今から類推するという形でカードが展開されていくため。

だから現在が変われば、当然のごとく未来も変わってくる。これが未来は変えられるという所以でもある。

というわけで、ここから考えるに、過去と現在を見るのは答え合わせという側面が強いということ。

今更答え合わせでもないと思われるかもしれないけれど、ここがあまりにかけ離れていると、実際の、口に出した質問よりも、もっと大きな、心にかかっていることが別にあるんじゃないかと類推される。

たとえば、「キャリアアップのために、転職したいがどうか」という質問に関して、人間関係を示唆するカードばかりが出てきたり、結婚の時期についての質問なのに、やたらと登場人物が多く出てきたり等がある。

口に出している以上に、より解決しなければならない問題があったり、なかなか口に出せないけれども、大きく心にかかっている問題があったりする場合の多い。

その場合は、その問題を解決するのが早道で、何よりその問題を解決しておかなければ、いつまでたっても他の問題も解決していかないということになる。

そんなことも分かるので、過去のカードはやっぱりある程度必要なのだ。

と言うわけで、3枚あるいは3セット展開する方法と、並べる意味を説明してみた。次回は実際に展開したカードを解説してみようと思う。

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タロット3枚引き~導入編

healthy wood man love

タロットカードの展開方法を示す、スプレッドというのは何種類もあるが、3枚引き(私の場合は3 ペア)は、基本の展開方法の一つ。

この3枚で読み解く方法というのは、複数枚で読み解くスプレッドの本当に基礎の基礎となる、大事な 読み解き方。この読み方がわかれば、さらに枚数が多くなった時の、それぞれのカードとの関係の読み解き方のコツも分かるし、リーディング全体をまとめるのも、だいぶ上手くなると思う。

なので 1枚引き(ワンペア)で、それぞれのカードの意味を取るのに慣れてきたら、3枚引きに挑戦してみてほしい。そしてこの3枚引きは、設定の仕方によって、様々のものが分かるようになっている。

一般的に多く使われるのは時系列だ。
現在過去未来という具合に、3枚あるいは 3 ペア展開して、そこから物事を読み解いていく。ただカードの本来の使い方である、のぞむ未来を引き寄せるためには、”さらにどのようにしたら望む未来になるか”という、アドバイスのためのカードも展開しなければならない。

しかしこの際とりあえずそこは、置いておくとして。まずは読み解き方の練習をするのが先だから。

また時系列で言えば、割と何回も同じお題でカードを展開している場合、現在・未来・アドバイスという引き方もある。過去はそう頻繁に変わるわけではないからね。

どこに何を置くかは、カードを展開する人自身が決めて良い。ただここで一つとても大事なことは、カードを展開する前に、どこに何を置くか、そのカードは何を意味するのかということを、前もってちゃんと決めておく必要があるということ。

忘れてしまいやすい人は、紙などにどの場所は何を表すということを書いて、展開すると良い。

次は実際の展開方法と、読み解き方の例を説明します。今回はここまで~

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小アルカナA~全ての始まり

全てのA

まずは、カップのA。
新しい愛の始まり。これはエースなので全てのエース 共通することなのだが、始まりを表す。
カップなので当然と言えば当然に、感情を表す。

そして愛の始まりと共に、命も始まりも意味する。
なので別名、『赤ちゃん カード』とも呼ばれる。

潜在意識にこれが出れば、何かしら、愛を始めたいという気持ちの表れであるし、赤ちゃんが欲しいと言う気持ちの表れでもある。

また未来の部分にこれが出れば、その未来での赤ちゃんの誕生を示唆するものであり、過去の部分にこれが出れば、実際の赤ちゃんの誕生であったり、何かしら新しい愛が芽生えたと言うことが、現在の状況に影響を及ぼしているものだと見る。

いずれにしろ温かい感情が状況に影響しているのだ。

次に、ソードのエース。
これは決断を表す。過去からの経験、頭の中で考えたこと、それ等に伴って何かしら決断することがある。
バッサリと決断できる。いいか悪いかは置いておいて、とにかく決めることができるのだ。

ただ決断と言うと、大アルカナ11の正義と、かぶるものがあると思うかもしれない。
この場合11の正義は、自分にとっての正義を持って、裁くということを表す。

しかし、ソードのエースに至っては、自分にとっての正義はあまり関係がない。
ただ今までの経験に照らし合わせ、決断するという”行為そのもの”を表す。実際に人に言わなくても、心の中で決めればそれが決断である。

ワンドのエース。これはワンドなので、未来に向かっての行動。エースなので、やはり始まり。未来に向かっての行動を始めるということに他ならない。そこには何かの感情が働くであるとか、そういうこととは関係なく、「ただ行動を始める」というだけのこと。行動しなければ何事も始まらないので、これはどちらが鶏で、どちらが卵かということにも通じる。

そして最後はペンタクルだ。前にどこかで話したかもしれないけれど、ペンタクルというのは成果物だ。

過去の経験に裏打ちされた、「思考であるソード」と、「現在の感情であるカップ」、そして「未来へ向かっての行動であるワンド」。この三つが合わさって初めて、成果物としてのペンタクルが生まれる。

だからペンタクルのエースもその通り、ワンドのエースのように同じ行動であったとしても、そこには 実際的な成果物が伴う。

ペンタクルの中には”感情”と”行動”と”思考”が内包されているのである。そのぶんバランスも良く、実現された結果手に入れるもの、という意味合いが大きくなる。
それはエース以外でも同じだ。ただエースというのは、何事も始まりを表す。だからここから始まるという希望にあふれた数字でもある。

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ソードの6~お助け舟、いつもくるとは限らない

タロットソード6

お助け舟がやってくる?

ソードといえば 思考の中の出来事。
さて、ソードの5で自分の頭の中の葛藤を表すとすれば、次にはどうなるか。
それがソードの6の状態。

葛藤があまりに続くと、あるいはそこから抜け出したくなるもので、なんとか 逃げ出そうとする。

逃げるためにはどうするか。自分でそこを抜けるか、はたまた人の何かをあてにするか。

そこで、まあまあタイミングよく誰かが助けてくれるとする。それが助け船。

ソードの6は、タイミング良く誰かが助け舟を寄越してくれる。または、悩むより楽な方へ逃げたい。そんな思いから、今あるものを後ろに置いて、とりあえず一時的にでも逃げるということを表す。

逃げるのは別に悪いことばかりではない。策もなく、戦ってただ疲弊するよりは、一時的にでも待避して、態勢を立て直すのも一つの方法だ。

かといって、いつもいつも人の力をあてにして、楽な方へ 楽な方へと逃げ続けても、悩みはなくならず、後からずっと追いかけてくる。

どちらがいいかはその時次第だけれど、逃げるのも一つの手。ただそれは一時的な手に過ぎない。

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大アルカナ11正義~誰にとっての正義なの?

さてまず初めに、大アルカナ11番正義、ジャスティスだけれど、ここでは11番 として扱うが、ものによっては8番として扱うものもある。
その場合は、ストレングス力が11になる。

で、11としての正義ジャスティス、これは正義の女神が、片手に天秤、片手に剣を持って、何か決断を下そうとしている光景が描かれている。

この女神は何をしているかと言うと、公正さを見極め、それによって剣を持って決断をしようとしている。

じゃあ、この”公正さ”というのは何を基準としているのか?
これは”自分にとっての”公正さを表す。

自分にとって、フェア かどうかということで決めましょうと言うこと。

いくら世間が”これが正しい”と言ったとしても、自分にとってそれはフェアではない、正しくないということであれば、決めなくていいし、周りがいかにそれは違うといったところで、ポリシーや自分自身の在り方に沿っていれば、そこは決断して進んでいって大丈夫ということだ。

全て自分次第。
しかしその根底にあるのは、正しいことをしたいという正義感である。
ただしその正義感の基準は自分。
判断するのも自分、行動するのも自分、フェアに思えなければフェアになるように行動していこうということ。

大アルカナなので、すごく いろんな意味を包括しているし、一緒に出てくる小アルカナによっても、意味はいろいろ変わってくる。

例えばワンドの4だったら、自分にとって良いと思えることなら、結婚するなり、ベースとしてしばらく止まるなり、落ち着くのもよし。
ソードの5なら、何が自分にとってフェアなのか、頭の中でひたすら葛藤している。まだまだ答えは出ない状態、などとなる。

正義感を頼みに、決断して事を進めるか、バッサリと切って捨てるか。悩ましいところだ。

ついでに言えば、この正義というカード、天秤座の守護カードであり、ハウスで言えば 7を表す。
天秤座の人のためにこのカードがでれば、重要な意味を持つし、助けてくれる存在でもある。