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4者4様ペイジの姿~ペンタクル編

books in black wooden book shelf

さてペイジのラストを飾るのは、ペンタクルのペイジだ。

このペンタクルのペイジというカードは、ペイジの中で一番の大人である。まだ幼いながら、着実に進んでいく。そりゃそうだ、ペンタクルスなのだから。思考のソード・感情のカップ・行動のワンド全ての集大成が、成果ペンタクルとなるのだ。

そしてこのペンタクルのペイジというのは、学習することそのものも表す。実際的な面でも知性を持ち、とてもおおらかである。ひたすらいろんなことを学習して、インプットする。

ただちょっと考えてみると、この学習してインプットするということを、ずっと続けていると、ひたすらインプットするばかりになり、アウトプットする事が出来なくなってくる。

アウトプットしなければ、いつまでたっても自信は生まれず、その自信を得るためにまた勉強を続けるというスパイラルにはまり込む。

しかしこれは、このペンタクルのペイジがネガティブに出た場合のことだ。このペンタクルのペイジを、ポジティブにしようとするならば、インプットとアウトプットのバランスが何より大事ということになる。

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4者4様ペイジの姿~カップ編

close up of tarot cards on a table

さてさて3人目のペイジは誰だろう?ソード・ワンドと続いたので、次はカップだろうか。

カップは水の属性、感情を司る。カップのペイジの意味は、わくわくしたいという性格、好奇心旺盛で少し独特なファッションセンスの持ち主を意味する。とてもお洒落さんである。

わくわくしていたいという気持ちの持ち主ということで、じゃあこれはワンドのペイジの何かをしたいという情熱とどこが違うんだろう?

ワンドの場合、行動が伴って何かをする創造的エネルギーを意味する。カップの場合は、何かをするしないは関係なく、”ただ楽しいことをしたい”、”いいことがあったらいいな”というエネルギーになる。

だから自分で行動しなくて構わないのだ。例えば周りで楽しいことがあって、自分も一緒に楽しくなれれば、それでいいし、受け身の状態で一向に構わないのだ。

未来に対して期待がなくても、今がワクワク楽しければそれで満足なのである。カップが示すところは現在であり、感情であるのだから。

ただし、未来を放棄して、刹那的であるのかと言うとそうではなく、ただ今現在をとても大事にするということだ。未来のために現在を我慢することもしないし、過去の苦い思い出で、今日の楽しいことを否定する訳でもない。

今ただここに生きる。

ペイジは子供であるがゆえに、素直にそれを行うことができるのである。そして子供だから感じるのは、自分の感情のみ。他人の感情に気づくことはない。

でもそれでいいのである。所詮他人の感情に振り回されたとしても、それによって他人が満足することはほとんどないのだから。

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4者4様ペイジの姿~ワンド編

deck of tarot cards beside dried flowers and crystals on a white surface


タロットの人物カードは、コートカードと呼ぶけれど、コートとは宮廷のことだ。

宮廷と言われても今の日本ではピンとこないけれど。
この服装を見れば分かるように中世ヨーロッパ的な?

で、ペイジというのは日本語で言うと小姓。正式に宮廷に出て勤めているというよりは、貴族の子弟で見習いの要素が強い。将来宮廷でちゃんと勤めるために、子供の頃から見習いとして雑用をこなすのだ。

さてさてそんなペイジにも、やっぱり性格の違いというのがあって、先日話したソードのペイジは、機知に富み俊敏でとても頭が良い。ただ、なまじ頭が良いだけに、頭で考えひたすら迷いに迷うという性格だった。今回は残りの3人のペイジのうち、ワンドのペイジについて話したいと思う。

ワンドのペイジというのは、ワンドなので4元素の中では火の性格を持つ。そしてペイジなので土の性格も持つ。ワンドのペイジはどんな性格なんだろう?

まずは火なので、抑えきれない情熱を持っている。何かをしたい気持ち。それが抑えきれないのだ。ペイジ全体に言えることだけれど、まだ子供で幼いので、自分の気持ちを抑えることが共通して苦手としている。

気持ちを抑えるのが苦手というより、子供らしく、素直に反応すると言った方がいいのかもしれない。何かをやりたい気持ち、何かを始めたい気持ちそれは抑えられない。何を始めたいのかということは、ペイジにとっては大して重要ではない。何かそれ自体が大きな冒険になって、始めること自体が目標なのだ。

いつもいつも、これから何かを始めることはないか、常に探して、あったら喜んですぐに始めるそういう性格だ。

そしてもう一つ重要なのが、このワンドのペイジは別名『メッセンジャーカード』とも呼ばれている。”メッセンジャー”そう”お知らせカード”だ。ワクワクして何かを始めたいというだけでなく、スプレッドの中でこのカードが出ると、その時系列の中で、何か知らせをもらえる事を暗示している。

付き合ってる人からの電話をずっと待っている時など、このカードが出ているところで、『そろそろ連絡が来るかもね。』となるし、何かの結果待ちでも、『そろそろ結果が出ますよ』となる。

そしてそれは概して良い意味でのお知らせが多い。だからこのカードが出ると、お知らせが来て物事が動くという意味にもとれる。全て行動を後押ししてくれるのだ。

実際には質問の内容とその時々の状態に左右されるけれど、なにはともあれこのペイジ、情熱を持って動きたい気持ち満々。フットワーク軽く動く割には、うっかりモノなのもご愛嬌。

『今動かなければいつ動く?』ぐらいの勢いで、なかなか憎めない性格なのだ。

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大アルカナ5教皇~本当にきつい社会的慣習

cathedral interior religious with benches empty in back

今日の課題は大アルカナにしようと思っていた。ただひいたカードを見たときに、はっきり言って「しまった」と思った。教皇だったからだ。今の私に教皇はちょっとキビシイ。

これもまた以前どこかで言ったかもしれないけれど、教皇というカードはなかなか きついカードだ。この教皇はよく、その一つ前の皇帝と比較されるカードでもある。

皇帝自身も厳しいカードであるが、皇帝は自分自身が主役であって、頑張るのも負担が掛かるのも自分自身だ。しかし、教皇はそれ以上に”自分より上の者に従っている”というところが大きな違いだ。

だから教皇が表すところは、契約や結婚、あるいは社会的な縛り、慣習といった、自分ではなかなか変えようがないことに従うという特徴がある。そして教皇が表すカードは 牡牛座、土の星座だ。これもまた動きのない 頑固な性格を持つ。いやだから、牡牛座の守護カードなのだ。そして支配するのは占星術ではハウスの2経済面。これも又、社会が主役だ。

ただ、厳しい反面、ポジティブなカードと一緒に出れば、契約の成功や結婚の成功など、堅牢なものを表す。そしてネガティブなカードと合わさると、そうご想像通り。契約や結婚などその約束事はうまくいかないということも示唆する。

いずれにしろこの教皇というカードのキーワードは、”~しなければいけない”だ。

決まりごとのそれが、自分よりさらに上にあり、その基準に従って全て動くいや、なかなか動かないカードである。

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大アルカナ2女教皇~いつかきっと

woman wearing a dress

タロットカードの説明は色々してきたけれど、どうしても小アルカナに肩入れしがちであるということに気がついた。

なんせ今の時点では、大アルカナは16タワーと11正義だけだ。

なぜなんだろう?きっと大アルカナ1枚のほうが、たくさんの意味を包括しているし、一筋縄ではいかないからだ。というわけで今回は大アルカナ2女教皇。

この女教皇というカードは、大アルカナカードの3番目に当たる。なかなかに重要なカードでもある。

そもそも女性の教皇というのは存在しないし、絵柄も教皇というものからは遠い。ただ何故このカードが重要かと言うと、このカードには、女性に備わっている全ての良いものを体現しているということにあるからだ。

性格の素晴らしさ、女性としての美しさ、とても機知に富んで学ぶことをやめず、静かに自分を高め続ける。中でも、書物からの知識を吸収し続ける、というのが大きな特徴だ。

大きな特徴としては「静」と「動」で言うと圧倒的に「静」であるということだ。「静」であるということは、いざ動こうとしても、なかなか動けないということも表す。

今の位置からなかなか移動しないのだ。何かを始めようとしても、「いつかやろう」「将来的にいつかきっと」という気持ちだけで、実際に行動に移すかと言うと、なかなか移さない。

行動に移さなければ、不安ばかりが膨らんでいく。そしてこのカードは、ポジティブのカードと一緒の時でさえ、いつかこれをやろうと思いながらあまりに動かず、ネガティブのカードと一緒では、「いつかきっとこんな風になるのではないか」と心配し続けることになる。頭でっかちになりすぎるのも考えものだと思う。

何事も、感情と行動と思考が一体になって、初めてしっかりとした成果になるのだから、そういう意味ではこのカードはまさに思考のカードと言える。

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ワンドの5~わかって欲しいのこの気持ちーじゃあソードの5は?

wall of fresco

ワンドの5といえば、棒を持って、てんでに争う5人の男達が描かれている。

これは、なぜかカップの3から繋がっていると言われる。上手く気持ちをシェア出来なかった時に、わかって欲しくて、主張しあう。そんな状態。

単純にみれば、これで終わりなんですが、タロット習い立ての頃の私には、ここでもう一つ気になることがありました。

ソードの5との違いが良くわからない。

ワンドの5は、絵的にも、感じもソードの5と似ていますね。ソードの5も争っている絵だもの。でね、当時の私にはその違いが、良くわからなかったんです。でもやっぱり違う。

ではどこが違うんでしょう?

それはね、ワンドとソードってこと。

そりゃそうだって?もう一回整理してみましょう。ワンドは『未来に向かう行動』ソードは『過去からの記憶と思考』

もう少し分かりやすく言うと、ワンドは『行動』。行動は、外に向かいます。争うとしたら、外に、他人に向かう。

じゃ、ソードは?ソードは『思考』です。思考は頭の中で行う。それの争い。

というわけで、ワンドの5は他人との争いを表します。行動を伴う争い。議論など。

対してソードの5は、自分自身との葛藤を表します。独りで苦しむ状態ですね。同じところをぐるぐる廻る。抜け出せない。まさに絡みついた、葛藤状態。

こう考えることが出来るようになったら、もう迷うことはなくなりました。

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ワンドの2と3~2枚纏めて行っちゃうよ

sailboat sailing on water near island

ワンドの2と3というエネルギーがある。

どちらも似たようなエネルギーだ。自分の世界を広げるというエネルギーになる。でもやっぱり2と3 だから何かが違わなくちゃいけない。一緒だったら一枚でいいものね。

具体的には何が違うんだろう?

ワンドの2の場合、自分の世界を広げたいという思いがあふれてるという感じ。
なんとなくの展望。まだ具体的なところは何も煮詰まっていない。足元が固まっていようが、固まっていなかろうが広げたいなという気持ち。

対してワンドの3はどうだろう?

さあ、広げようというのは同じだ。ただちょうどいいタイミングを待っている状態である。

計画はもう立ててあるし、具体的な目標もある。チャンスがあればすぐに行ける。「待てば海路の日和あり」「待って」居る状態にあるということだ。海の向こうを眺め、”さあこれから出かけるぞ”という気概十分。
安定するにはまだまだ早い。今は動く時なのだから。

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タロットは何で当たるんですか?

set of tarot cards and glowing candles on desk

タロットは何で当たるんですか?

不思議なことにそう聞かれる。そもそもなぜか、「タロットって当たるんですか?」とはあまり訊かれない。

ただ、当たるだけでは大して意味は無い。重要なのは、その結果を持って、どう自分を行きたい方に方向修正するか。

先日 1 オラクル(1枚のカードでリーディングする)でメッセージを送った時に、「何通りの中から、このメッセージを導き出したのですか ?」と聞かれた。私の場合は、大アルカナ1枚と、小アルカナ1枚の一組 セットで読み解くので、この場合は大アルカナ22枚と、小アルカナ56枚を掛けた数、1232通り分のメッセージが導き出せることになる。

ただ同じカードが出たとしても、その時の状況、その人の状態、あるいは直感によって、さらに何通もに読み解くことができるので、厳密にはこの何十倍にもなる。

で、さて元に戻って、「なぜこのメッセージが導き出せたのか?」は、はっきり言ってよくわからない。メッセージを送る人のことを思い浮かべ、質問を口にし、気が済むまでシャッフルして、いいだろうなと直感が私に告げたところで、シャッフルを終える。

そして導き出した 一組のカードから、メッセージを読み取るのだ。それがどのようなシステムで私の所に来るのかもよくわからないし、当たっているのかどうかもよくわからない。多分当たっているんだと思う。だから、冒頭の疑問の答えはこうなる。「私にもよく分からない。」

ただ何度も言うが、重要なのは当たる当たらないではなく、その結果をどう使うかということ。たとえプラセボでも、役に立てばそれで用を成したことになる。これからもそうやって使っていくつもりだ。

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タロットの中の占星術

light woman relaxation abstract

占いにも色々な種類があって大きく分けると、命術・卜術・相術となっている。

命術というのは生年月日・場所などによる占いで、個人に固有なもの、そして生涯変わらないものである。そして卜術というのは、その時その時の瞬間を切り取って占うものである。相術というのは、人に向き合って行う占いのことである。手相・顔相などがそれにあたる。

タロットはこの中の卜術、占星術は命術に当たる。

そしてタロット というのは比較的新しい占いに分類されるので、それまでの占いの影響をだいぶ受けている。

例えば12星座それぞれに対応する、タロットカードというものが存在する。そしてそれぞれのタロットカードが、その12星座の性質の一端を見事に表している。

例えば 牡羊座の守護カードは皇帝だけれども、牡羊座と同様にエレメントは火、その性質は自ら動くことにある。そして守護カード というのは読んで字の如く、スプレッドの中にそのカードが含まれていた場合、本来の意味プラス、相談者さんの本来の性質が色濃く出るという意味にもとれる。

例えば私は魚座なので、守護カードは「月」になる。
「月」のカードと言えば、「将来が不安で仕方が無い」であるとか、「はっきりしない」など碌な意味が無い。勿論カードには基本良い悪いもないし、全て必要なカードなので無くては困るのだが、期待する結果の所にこのカードが出ると正直「あーーあ。」と言う気持ちになる。

そんなときに気を取り直すには、この守護カードという位置づけはとても良い。
そもそも「不安になりやすい」や「二面性を持つ」「はっきりしない」等は魚座の特性。
そんな特性が発揮されると思えば、対応策も取りやすい。

「不安になりやす」ければ、「準備をしておけば」いいし、「二面性を持つ」のは「柔軟な考え方」とも思える。

その他にもスプレッドにも占星術の「ハウス」を使った物もあるし、関係は深い。このように、タロット単体で見るのでは無く、占星術などと組み合わせると、新たな一面が見えてきて興味深い。

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4人のクイーンpart2~火と土の女王

brown and gray rocks on seashore during sunset

さて 四人のクイーンの後半です。

今回はワンドと、全てを内包するペンタクルの女王です。

まずワンドから。ワンドとは、未来に向かって行動するエネルギーを表します。ただし、このワンドのクイーンは、やみくもにただ突っ走るというだけの性質ではありません。

このワンドのクイーンはワンドのコートカードの中でも、一番の現実主義者です。自信があり、我が道を行く。物怖じしない。だけれども、ただとにかく行動するというだけではありません。現実を見て行動するのです。

その性質から、とても 敬愛されています。インスピレーションを感じ、行動する時には、それなりの根拠があり、そのために実際の行動に結びつくのです。

ワンドにありがちな、ただ一瞬燃え上がるというだけではなく、持続して行動できるだけの、根拠を持っています。このカードが出ている時は、思いつき だけではなく、実際の行動として現れることが多いでしょう。

4人の最後はペンタクルのクイーンです。これはペンタクルという性質上、カップ・ソード・ワンドの三つをすべて内包しています。

例えて言うなら、家庭内で結婚後目指す、理想の女性像であり、余裕があります。資力を持ち、裕福で慈愛に満ちています。このような状態を最終目的としているのです。

ただこのカードがマイナスに働くとすれば、あまりに完璧すぎて、周りの男性の逃げ場がないことぐらいでしょうか。ただ、それすらも理想としているのですから、表立って非難することはできないほどです。

そして全ての統合の結果として、出来上がるものですから、そこから動くことはあまりありません。動く必要 性を感じないのです。

新たに何かを始めたい時、今までにないアイデアを使いたい時などは、少し考え方が凝り固まっているように感じられることもあるかもしれません。ですが、変化のスピードがゆっくりなだけで、決して人の意見を聞かない訳ではないのです。そのスピードに物事を合わせて運んでいけば、ちゃんと運ぶはずです。

女性の相談者さんでこのカードが出る時には、本人がその状態と言うだけで無く、理想とする女性を表すこともあります。対して男性が相談者さんの時にこのカードが出る時は、「自分には過ぎた妻だ」と思って居ることが多いようです。