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ペンタクルのナイト~面白みには欠けるけど、安定感は抜群よ

このカードの持つエネルギーと、カード本来の意味

これはナイトのなかでは最も堅実な性質を持っています。そして、堅実であるがゆえに、ナイトとしてはもっともスピードが遅く、ほとんど動かないほどだ。

さらに、その堅実さというのは、実利にもとても長けていることを表している。

例えて言えば、9時5時の仕事、しっかりと決まった仕事をしていて、そして地に足のついた考え方を持っています。

それは仕事に対してだけではなく、人間関係、恋愛関係、その他全てに関してです。とても頼りがいがあって、例えば一つ何かを頼むと、それが終わるまで決して投げ出さず、最後まで仕事をする。そんな種類の信用のおける人です。

大アルカナ・小アルカナセットで読み解く時の例ー場所によるリーディングの仕方

ではこれが、色々な大アルカナと合わさった場合は、どんな風に読み解けるでしょう?

そもそも人としての性格ですので、色々な意味にもとれるわけですが、例えば魔術師と一緒だったらどうでしょう?

魔術師は、自分次第、何もかも自分で出来る、すべての可能性を秘めています。自分次第で、実利的にもとても堅実で、地に足の着いた、そういう進み方ができる。今、たとえそうじゃなかったとしても、自分次第でそうなれるという風に読めます。

次に死神と一緒だった場合はどうでしょう?死神は否定でしたね。もう一つは、まだそこに達していないということ。

ですのでこのカードが一緒に出た場合は、あまり堅実とは言えない。または、そこを目指しているけれども、まだその域には達していない、まだまだ修行が必要、のような意味になります。

コートカードは、人としてみるか、性格としてみるか、といったところで、リーディング結果というのは変わってきます。ただ、同じ用な意味を表すカードが他にも有る中で、なぜ人物カードでなければいけないのか、を考えると読みとくことが容易になるでしょう。

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ペンタクルの9~憧れの優雅なマダム

photo of white pink and yellow ceramic mug and saucer

ペンタクルの9、これほど憧れるカードも無い。

まず、自分の幸せ。人としての豊かさ。余裕。

全てを叶えている。

何が一番余裕なのかというと、時間だ。
皆時間に追われて汲々としている中、そんな人たちを尻目に一人優雅な時間を過ごしている。

とても洗練されていて、そして自立している。

一つここで小さい疑問が湧く。そんな優雅なマダムがなぜペンタクルの”10”では無く、”9”なのはなぜ?

それは”個人”だから。

このタロットが出来た頃のこと(現代では無い)を考えてみると、一人より家族が圧倒的に幸せだった。家族を作るのが当然とされていたし、何より一人で生き抜くのは難しかったのだろう。

ただ、現代ではどうだろう?一人より、家族がいたほうが良いこともある。だが、一人の方が便利なこともあるのだ。

タロットリーディングでは、個人での成功が”9”で組織や仕組みでの成功が”10”と言われることもある。

ただ、多様性が重んじられる現代のリーディングでは、”9″が”10″に足りないわけでは無いということだ。

一人の方が小回りがきくこともある。大きな舟は進路を変えるのにも、手間も時間も掛かるからだ。

さらにもう一つの意味として、家族が居ても一人の時間の貴重さや余裕などを指す事もある。
あえて一人の時間を持ち、誰かのための自分では無く、自分のための自分として生きる。そんな余裕が人生には必要だ。

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ペンタクルの8~本当に自分がやりたい仕事

lighted candles near a decorative plate

このカードの持つエネルギーと、カード本来の意味

今回はペンタクルの8についてお話いたします。

ペンタクルの8というのは「本当に自分がやりたい仕事」「自営業」を表します。

ペンタクルの3でとりあえずの仕事、食べて行くのには困らない程度の仕事を手に入れたあとですね。一度手に入れてしまったら、なまなかなことでは手放すことができない。そしてようやく手離して、その後本当にやりたい仕事を手に入れるということになります。

一枚でもつエネルギーとしては、このように単純なのですが、では大アルカナとセットで読む時にはどうでしょう?色々な読み方があると思うので、ちょっとここで一枚大アルカナを引いてみましょう。

大アルカナ・小アルカナセットで読み解く時の例ー場所によるリーディングの仕方

一枚引いてみたところ、14節制が出ました。さてこの節制というカードは、全体を見ながら、バランスをとりながら、そしてテストしながら少しずつ進むという意味になります。自分のことがよく分かっていて、何話しますですので、この2枚が揃った解釈では、”本当に自分のやりたいことをやる””自分で何か仕事をしていく”という場合に、”少しずつテストしながら進めていくのがいいよ”と言われているようです。

またこの節制には、”辛抱強い”であるとか”自分でどうにかする”という意味も持つカードですので、”辛抱強く努めていくというのも重要”と言われているようです。

ではもう1枚引いてみましょう。11番の正義が出ました。この正義というカードは、”自分にとってフェアかどうかで決断をする”というカードになります。この2枚の意味するところは、”自分で何かをやっていくためには人を気にすることなく、自分にとって意味があるのか、自分として考えた時に、それがフェアであるのかどうか、というところが決断の決め手になるよ”と言っているようです。

人生決断の連続ですが、本当に自分がやりたい仕事をするためには、辛抱強く、またある基準を持って決断していくと言うのがとても重要なようです。

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ペンタクルの7~良くも悪くも、蒔いた種は刈り取るもの

food healthy nature red

このカードの持つエネルギーと、カード本来の意味

今回はペンタクルの7についてお話しします。

ペンタクルの7といえば、植物で成っている実を、ちょうど狩り取ろうとしているところの図になります。これにも色々な意味があるのですが、一つには刈り取るために”投資をする”ということになります。何も蒔かないところからは、何も刈り取れないのです。

そして次には、種を蒔いたからといって、それだけで実がなるわけではありません。水も必要ですし、温度や太陽の光といった、自分ではどうにもならないものも、必要となってきます。自分だけの力では実はならないことを表しています。

なにがしかの結果を受け取るためには、信じる心や時間、運なども必要といったことになります。そしてこれ自体にはあまり否定的な意味はないのですが、蒔いた種は自分で刈り取るという意味もあります。

大アルカナ・小アルカナセットで読み解く時の例ー場所によるリーディングの仕方

ではこれが大アルカナと合わさったらどうでしょう?

例えば節制と一緒に出たらどうでしょうか?節制というのは、全体を見ながら調整し、判断して、テストしながら進むという意味です。ですからペンタクルの7と一緒に読むと、投資をしたからと言って、すぐに結果が出るわけではありません。冷静に少しずつ様子を見ながら進む。そうすればいずれ実がなるとなります。

では9隠者と一緒の場合はどう読めますでしょうか?隠者はひたすら探すと言う意味。ですから、投資することや機会などをことあるごとに探している。何かに付けそのことばかり考えるとなります。

いずれにしろ、自分力のみで出来ることばかりでは無く、その他の要因が合わさってやっと実を手に入れる事が出来るのです。

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ペンタクルの2~副業あり?

lady justice and a gavel

このカードの持つエネルギーと、カード本来の意味

今日のカードはペンタクルの2です。

これはカードを見れば大体わかるように、両手に何かを持って、バランスを取っています。そんな様子から、「何かを両立する」「様子見をする」そして「二足のわらじ」つまり副業を表します。

ちょうどバランスをとっているんですね。逆に言えば、どちらとも決めかねるという状態にあります。一枚で考えると単純なエネルギーになるのですが、では大アルカナとセットの場合はどうなるでしょうか?

大アルカナ・小アルカナセットで読み解く時の例ー場所によるリーディングの仕方

ここでセットとなるカードを引いてみます。11ジャスティス(正義)が出ました。ジャスティスとは、何かを決めるということですね。決断するにあたって、ペンタクルの2ですから、二足の草鞋を履いてる場合には、どちらか決断するという風にも読めますが、ペンタクルの2には、様子見をするという意味もあります。

となれば、とりあえず様子見をする。決断をする場合だとしても、「自分に都合のいい状態が来たら、決断する。それまではバランスをとって、様子見をするのもアリ」という風にも読めますね。

では他のカードでしたらどうでしょう?例えば恋人だったらどうでしょう。

恋人というカードは「無償の愛」もしくは、「相手を通して自分自身を見る」という意味です。本当の自分ということで考えれば、まさに二足の草鞋を履いている状態こそ本当の自分とも読めます。後は選択するという意味もありますから、副業二足のわらじの内、どちらかを選択するという風にも読めます。バランスが取れる内はそのまま、崩れてきて、自分が大変になったら選択するのが言いようです。どちらにしろ自分の決断というものが尊重されます。

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4者4様ペイジの姿~ペンタクル編

books in black wooden book shelf

さてペイジのラストを飾るのは、ペンタクルのペイジだ。

このペンタクルのペイジというカードは、ペイジの中で一番の大人である。まだ幼いながら、着実に進んでいく。そりゃそうだ、ペンタクルスなのだから。思考のソード・感情のカップ・行動のワンド全ての集大成が、成果ペンタクルとなるのだ。

そしてこのペンタクルのペイジというのは、学習することそのものも表す。実際的な面でも知性を持ち、とてもおおらかである。ひたすらいろんなことを学習して、インプットする。

ただちょっと考えてみると、この学習してインプットするということを、ずっと続けていると、ひたすらインプットするばかりになり、アウトプットする事が出来なくなってくる。

アウトプットしなければ、いつまでたっても自信は生まれず、その自信を得るためにまた勉強を続けるというスパイラルにはまり込む。

しかしこれは、このペンタクルのペイジがネガティブに出た場合のことだ。このペンタクルのペイジを、ポジティブにしようとするならば、インプットとアウトプットのバランスが何より大事ということになる。

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ペンタクルの3~当面の仕事

museum taiwan

ペンタクルの3、これは普通にうまくいってる仕事のことを指す。

毎日何事もなく、ただ ツルツルと進んでいく仕事。淡々と少し慣れてきて、職人のように器用にこなすことができる仕事。

でもだとしたら、なんで3なんだろう?これが目指すところで、うまくいっているのであれば、9や10でもいいのではないか?それなのに、まだまだ半分にも満たない 3という数字。

これは本当にやりたい仕事ではないから。

ただ食べていくために、何となくはじめ、なんとなく続いている、日々のための仕事。
じゃあこの山を抜けたら、どこに行くのか?

その答えは、ここから本当にやりたい仕事を探しに行くということ。

まず、日々の仕事が、自分の本当にやりたかったことでは無いことに気付き、それを手放す。そして、自分でやりたいことを見つけ出し、心も空間も時間も満たされながら、成果物を受け取っていく。
そんな旅に出ることになる。

途中は山あり谷あり。それが人生だから。
そして最後にはちゃんと受け取れる。

でも、3の時点では、まだそれが分かっていない。仕事はあって、当面困っていない。ただそれが、自分が本当に望んでいることではないかもしれない、というだけだ。

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ペンタクルの10という縛り


このカードを見るといつも思う。3世代 なんだろうけれども、このお爺とお婆はどっち側なんだろう?夫側か妻側か。

そもそものこのウェイト版が出た時の事を考えると、家族というのは配偶者のみや、配偶者と子供というくくりではなくて、3世代、もっと多ければさらに上の世代までひとつの家族として考えられていた時代だった。

そして、ペンタクルの10といえば、一般的には良家、家柄の良いお家なども表す。その他にも、ペンタクルなので実際の成果物をも意味する。9であれば一人で生み出すもの。ただ10となると、人も巻き込んで生み出すものという意味も持つ。

そして、大概はとても明るい安定した意味で出てくることが多い。

先日展開したカードの中で、相談者さんとそのお姑さんのお仕事のリーディングがあった。その最終的なアウトカム(ほぼ 6ヶ月後)に、隠者とこのペンタクルの10が出た。

隠者というのは、ずっとそれを探し求める、追求していくということを表す。

そのお姑さんから請け負った仕事というのが、ほぼ半年後には終わる予定のものであった。スッキリ終われば、次回はもうないというはずのもの。お姑さんからは続投を望まれていたけれど。

だが ここにきて最終アウトカムで隠者とペンタクルの10が出た。ずっと、このペンタクルの10というものを、探し続けるという結果になってしまったのだ。

このペンタクルの10というのはカード自体、成果として実りのあるものであるし、よいイメージを持つカードではある。しかし、隠者と一緒に出ると、終わるはずの日になっても、相変わらず隠者で探し求めなければいけないということになる。

やはり義理の関係だから、気も使い、本当は断りたいのに断れきれずに、なんだか理想の、良いお家を築くために、ずっとその落とし所を探している。そんな状態に思えてならなかった。

そんな彼女へのアドバイスとして、大アルカナを何かに置き換えて考えるとしたら、イメージ的に何が良いか聞いたところ、彼女は女帝を選んだ。

大アルカナ女帝、家庭内でのことを表す。義理の間柄も確かに大事だけれども、それでご主人との間がギクシャクするのは本末転倒。

現代のペンタクルの10というものが表す良いお家というのは、世代間でのしがらみを断ち切って、自分の配偶者なりを優先させる、という選択肢も有りなのではないか?そう思えるリーディングだった。