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4人のクイーンpart2~火と土の女王

brown and gray rocks on seashore during sunset

さて 四人のクイーンの後半です。

今回はワンドと、全てを内包するペンタクルの女王です。

まずワンドから。ワンドとは、未来に向かって行動するエネルギーを表します。ただし、このワンドのクイーンは、やみくもにただ突っ走るというだけの性質ではありません。

このワンドのクイーンはワンドのコートカードの中でも、一番の現実主義者です。自信があり、我が道を行く。物怖じしない。だけれども、ただとにかく行動するというだけではありません。現実を見て行動するのです。

その性質から、とても 敬愛されています。インスピレーションを感じ、行動する時には、それなりの根拠があり、そのために実際の行動に結びつくのです。

ワンドにありがちな、ただ一瞬燃え上がるというだけではなく、持続して行動できるだけの、根拠を持っています。このカードが出ている時は、思いつき だけではなく、実際の行動として現れることが多いでしょう。

4人の最後はペンタクルのクイーンです。これはペンタクルという性質上、カップ・ソード・ワンドの三つをすべて内包しています。

例えて言うなら、家庭内で結婚後目指す、理想の女性像であり、余裕があります。資力を持ち、裕福で慈愛に満ちています。このような状態を最終目的としているのです。

ただこのカードがマイナスに働くとすれば、あまりに完璧すぎて、周りの男性の逃げ場がないことぐらいでしょうか。ただ、それすらも理想としているのですから、表立って非難することはできないほどです。

そして全ての統合の結果として、出来上がるものですから、そこから動くことはあまりありません。動く必要 性を感じないのです。

新たに何かを始めたい時、今までにないアイデアを使いたい時などは、少し考え方が凝り固まっているように感じられることもあるかもしれません。ですが、変化のスピードがゆっくりなだけで、決して人の意見を聞かない訳ではないのです。そのスピードに物事を合わせて運んでいけば、ちゃんと運ぶはずです。

女性の相談者さんでこのカードが出る時には、本人がその状態と言うだけで無く、理想とする女性を表すこともあります。対して男性が相談者さんの時にこのカードが出る時は、「自分には過ぎた妻だ」と思って居ることが多いようです。

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4人のクイーンpart1~水と風の女王

body of water during dawn

さて、4人のクイーンである。
私はこのコートカードの中でも、クイーンがとりわけ好きだ。私自身が女性であるということも影響しているだろうし、女性を表すコートカードがそもそも影響してると思う。

一応ペイジというのは、若い女性を表すとされているけれども、同時に子供を表す事もある。20代を超える大人の女性を表すのはクイーンとなる。そうすると女性の相談者さんでクイーンが出ると、ご本人自身を表すことが多くなる。相談者さんは女性が多いので、クイーンの担う役割というものは重いものになってくる。

ナイトは若い男性を表すし、キングは少し大人になった男性30代後半以降を表す。

男性は全体的に子供の性格をそのまま引き継ぐ人が多いし、ま、総じて子供っぽい。その分女性は早く大人になるというわけ。で、 4人のクイーンの話。

まずトップバッターは、カップのクイーンから行こう。

このカップのクイーンは、水の女性そのもの。全て、感情で生きている女。女性は全般に感情的だという世間の見方が多いけれども、いやいやなかなか現実的だよ。いやでも、感情とは今現在を表すのだから、頭で考えたり行動してから決めたりせずに、今現在のことで物事を決めるというのは、なかなか現実的なのかもしれない。

さて、でカップのクイーンはとても感情豊かで、すごく繊細な女性でもある。手に持っているカップすなわち自分の気持ちに、蓋をしてしまう。繊細すぎて、感情をまともに見ることが出来ない。但し持っているカップは、他のカップに比べ段違いに豪華である。優しく人をはぐぐむ性格ながら、気まぐれでも有る。ただ表面的には浮き沈みが激しいように見えるけれども、優柔不断なわけではない。キングよりは基準は変わらない。椅子の足元を見て欲しい。一応ちゃんと地面の上にあるこれがキングだと、椅子ごと海の上にある。ゆらゆら揺れて、留まるところを知らない。それに比べるとマシである。

とここまでは、女性の相談者さんの場合。男性の相談者さんの時にこのカードが出てくると、理想の女性を表す。うちの奥さんはすぐ感情的になって困ると、言う割には理想の女性がカップのクイーンというのも面白いものだ。一見弱々しい女性に軍配があがるようだ。

さて、次に見ていきたいのは、カップとは対照的なソードのクイーン。ソードのクイーンは4人のクイーンの中でも、間違いなく一番に頭が切れる。とても論理的で、理知的。理性でダメなものはダメと、さっさと剣の一閃で切り捨てる。そこに躊躇はない。

対してソードのキングは少しは躊躇う。躊躇う、躊躇わないはどこで見るのだろう?

それはカードの空を舞う鳥の数で見る。ソードのキングは何羽かの鳥が飛んでいて、あちらこちらへと、飛んでいる。少しは迷うようだ。対してクイーンはどうだろう?鳥は一羽 ひらひらと飛んでいる。一羽だけだ。他に迷いはない。

そしてもう一つ大きな意味は、ソードの時系列に関係している。
ソードの時系列は過去。相談者が女性の場合は、本人の性格を表すことが多いけれども、男性の場合は過去の女性を表す事も多い。すなわち、昔付き合った女性、もしくは母親である。またたまには、今付き合ってる女性と別れようとしている時にも出てくることがある。彼の中では既に過去のことになっているのだから。

なんにしてもとても多くのことを教えてくれるのだ。

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小アルカナA~全ての始まり

全てのA

まずは、カップのA。
新しい愛の始まり。これはエースなので全てのエース 共通することなのだが、始まりを表す。
カップなので当然と言えば当然に、感情を表す。

そして愛の始まりと共に、命も始まりも意味する。
なので別名、『赤ちゃん カード』とも呼ばれる。

潜在意識にこれが出れば、何かしら、愛を始めたいという気持ちの表れであるし、赤ちゃんが欲しいと言う気持ちの表れでもある。

また未来の部分にこれが出れば、その未来での赤ちゃんの誕生を示唆するものであり、過去の部分にこれが出れば、実際の赤ちゃんの誕生であったり、何かしら新しい愛が芽生えたと言うことが、現在の状況に影響を及ぼしているものだと見る。

いずれにしろ温かい感情が状況に影響しているのだ。

次に、ソードのエース。
これは決断を表す。過去からの経験、頭の中で考えたこと、それ等に伴って何かしら決断することがある。
バッサリと決断できる。いいか悪いかは置いておいて、とにかく決めることができるのだ。

ただ決断と言うと、大アルカナ11の正義と、かぶるものがあると思うかもしれない。
この場合11の正義は、自分にとっての正義を持って、裁くということを表す。

しかし、ソードのエースに至っては、自分にとっての正義はあまり関係がない。
ただ今までの経験に照らし合わせ、決断するという”行為そのもの”を表す。実際に人に言わなくても、心の中で決めればそれが決断である。

ワンドのエース。これはワンドなので、未来に向かっての行動。エースなので、やはり始まり。未来に向かっての行動を始めるということに他ならない。そこには何かの感情が働くであるとか、そういうこととは関係なく、「ただ行動を始める」というだけのこと。行動しなければ何事も始まらないので、これはどちらが鶏で、どちらが卵かということにも通じる。

そして最後はペンタクルだ。前にどこかで話したかもしれないけれど、ペンタクルというのは成果物だ。

過去の経験に裏打ちされた、「思考であるソード」と、「現在の感情であるカップ」、そして「未来へ向かっての行動であるワンド」。この三つが合わさって初めて、成果物としてのペンタクルが生まれる。

だからペンタクルのエースもその通り、ワンドのエースのように同じ行動であったとしても、そこには 実際的な成果物が伴う。

ペンタクルの中には”感情”と”行動”と”思考”が内包されているのである。そのぶんバランスも良く、実現された結果手に入れるもの、という意味合いが大きくなる。
それはエース以外でも同じだ。ただエースというのは、何事も始まりを表す。だからここから始まるという希望にあふれた数字でもある。