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大アルカナ21世界~いつだって最後には

person holding world globe facing mountain

今日は大アルカナ21世界について解説します。

このカードの持つエネルギーと、カード本来の意味

これ単体の意味では、「大団円を迎える。」「いつも最終的には○○となる」となります。

このカードは、大アルカナカード22枚あるうちの、最終カードですので、人生のステージの最終段階を表します。では22枚目のカード、「世界」で全てが終わるのかと言うと、決してそうではありません。

人生は螺旋階段のようなものと良く言われます。一歩ずつ階段を上っていき、一つ段階が上がったら、また同じような事を繰り返しながら階段を上がっていくのです。そうしてまた一つステージが上がるのです。

ステージが上がってからも、また同じようなことを繰り返すということは、21の世界で最終局面を迎えステージが上がっても、0の愚者から始まって、また一歩ずつ階段を上っていくのです。ですからこの世界というカードは、ステージが上がる直前の状態を表しているのです。

大アルカナ・小アルカナセットで読み解く時の例ー場所によるリーディングの仕方

では大アルカナ・小アルカナセットで読む時にはどのような読み方をすると思いますか?

実はこれは割と簡単なのです。「すべて」「いつも」と読めば良いのです。ポジティブなカードと一緒にでても、ネガティブなカードと一緒に出てもです。

少し例を挙げてみましょう。例えば、ワンドの5と一緒に出た場合、「いつも全て何か争いごとになる」「いつも競争し続けている」ということになります。

ではこれがカップのエースと一緒に出たらどうでしょう?

「いつも新しい人生」またはカップのAは「赤ちゃんカード」でもありますから、「全てが赤ちゃんに繋がる」などという風に読めます。

ではコートカードと一緒に出たらどうなりますか?例えばカップのページはどうでしょう。

カップのペイジ単体では、「ワクワクすること」「いつも人を楽しませたい」というエネルギーです。これと世界のエネルギー、「全て」「いつも」と一緒に考えてみると、「いつもいつもワクワクすることが全て」「いつでも恋していたい。」「結局はいつも夢見ることが全て」という状態を表します。地に足がついてない感じですね。

このカードと一緒に出るときは、ポジティブでもネガティブでも、”結局””最終的には”「いつもそうなる」というエネルギーになります。今回はここまでです。

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タロット上達のコツPart5

clear blue shore

タロット上達法一旦今回でおしまいになりますが、最後のポイントは二つです。

まず一つ目、どんな形でも、「展開したカードは記録を取って」おきましょう。

たくさん枚数を展開した時には、それを文字として記録しておくのは難しいかもしれません。その場合には、展開したカードの写真などを撮っておいて、後で記録をつけましょう。

そして簡単でいいので、その時のリーディングの状態を書いておきましょう。一言でも書いておくと、その時の状態というのは、後で思い出すことができます。これは後々思い出した時に、ふと別の解釈が浮かぶこともあるからです。

また、他人を占った時には難しいかもしれませんが、自分や近しい人を占った時には、後でその結果を聞くことができるからです。結果を聞いて、その変化を感じると、格段にリーディングも上達します。当たる当たらないでは無く、その変化を感じるのです。

何度も言いますが、当たる当たらないというのは、タロットリーディングの一つの側面に過ぎません。一見良くない結果の場合、回避できればその方が良いですし、その場合は当たらなかったとなります。

また、たとえ回避出来なかったとしても、リーディングで前もって知っておくことで、ただショックを受けたり、嫌な思いをするだけで無く、後で思い返せば「あのことが有ったからこそ、今がある。」と思える用に行動することも出来るわけです。

そんなときにふと思い出して、以前のリーディング結果を参照できれば、学ぶことが沢山有るのです。ですから、記録は付け、何かの折に振り返ってみましょう。

次二つ目ですが、「他人を占うこと」です。

よく、”自分は、まだまだ他人を占うほどではないから”と言って、自分ばかりを占っている方がいらっしゃいますが、仮にでもいいので、他人を占うようにしないと、なかなか上達しません。

自分では、声に出して占っているようでいて、どうしても頭の中で修正が入りますし、辻褄が合わなくてもそれで良しとしてしまうことが多いのです。内容で、よく分からないことがあっても、質問されるということがありませんので、人にわかるように伝える練習ができないのです。

まだまだ人を占うなんて、私には無理という方でも、親しい友人家族を、練習台にすればいいのです。そこから順に始めていけばいいのです。

実際に人を占うことによって、必ず上達するようになります。やはり回数がものを言うのです。そのうち慣れてきて、赤の他人でも何の抵抗もなくなります。

そして他人を占った時には、”何か良いところがありましたか”と聞いてみてください。悪い所がありましたか?直した方がいいところはありますか?と聞く方もいらっしゃいますが、自信がないうちはそれはあまりお勧めしません。それに、本当に直した方が良いところが有って、直せる場合は、人に訊かなくても、本人に最適なタイミングで分かるようになっています。

「あなたのためを思って」と言う言葉ほど、当てにならないものは有りません。そう言われたら、聞くのを止めましょう。

そして、「何か良いところがあったら、教えて下さい」とお願いしておくと、”気分が明るくなった””すっきりした””勇気が出てきた”などという言葉を、もらうことができます。それによって自信をつけ、次につなげていくのです。誰でも、初めは初心者なので、大丈夫。

あなたも必ずできるようになります。では今回はここまで。

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タロット上達のコツPart4

brown reindeer plush toy

さてさて、タロットリーディング上達のコツも4回目ですが、前回はそれぞれのカードの中まで入り込んで、カードのエネルギーを感じる、ということを言いました。

ここでもう一つ、大アルカナと小アルカナの違いについて、改めてお話ししていきたいと思います。

一般には、大アルカナは人生のステージのこと。節目節目のことを表す、と言われています。

愚者から始まって、世界で終わる、22枚のカードですが、それぞれの人生の節目を表しています。

何もわからないところ「愚者(フール)」から始まり、旅をしていくわけです。そして、最終的に「世界(ワールド)」で終わるわけですが、大団円と言われる「世界」で一度終わっても、人生の旅はそこで終わるわけではありません。

次のステージに、ひとつランクアップして、もう1度「愚者」から始まり、また「世界」まで進んでいくわけです。言うならば、螺旋階段を上るような具合に、ぐるっと一回りし、ひとつランクアップして、また廻るということを繰り返していきます。

ではそれに対して、小アルカナは何でしょう?

小アルカナは、それぞれの「日常の出来事」を表すと言われています。大アルカナのような、人生の出来事と呼ぶようなことを表すわけではありませんが、日々起きる出来事を表すのです。

毎日やはり、いろいろなことが起きますよね?その細かい出来事を表すと言われています。ですが、細かいからと言って、どうでも良いことと言うわけではありません。その積み重ねこそが人生です。

というわけで、必然的に小アルカナの方が、一言で表せるような事柄が多く、大アルカナのほうが、様々な深い意味で捉えられることが多くなってきます。

これらの違いに留意すると、2枚を合わせて読む時にも、1枚ずつで読むときにも、読み解きやすくなると思います。今日はここまで。

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タロット上達のコツPart3

silhouette of tree near body of water during golden hour

さてタロットの上達のコツPart3は、カード1枚ずつに注目してみましょう。今までスプレッドや、展開の仕方、読み方について行ってきましたが、もう一度カード1枚ずつに戻って考えてみたいと思います。

カードには一応それぞれの意味というものがありますが、最終的にはリーダーの感じ方に全てが委ねられています。ですから、正解も不正解もないのです。

ただ基本的なところは押さえておいて、自分の直感に従う唯一の正解と言えるかもしれません。そして基本的なところはタロットを習う場合であれば、一冊の本であるとか、一つの講座内で解釈の基本を学び、そこに少しずつ自分で好きなように足し引きしていくというのが、一番現実的なやり方だと思います。

少し1枚ずつの意味が取れたところで、一度行ってみていただきたいのが、普段使うタロットカードにより馴染むようにして頂きたいのです。

ウェイト版のタロットカードを使う方が多いと思いますが、時間がある時に、1枚ずつを改めて観て欲しいのです。

1.色はどうであるか、全体に明るい色かそれとも暗い色か?
2.細部はどうか?”すみに花がある”、”向こうの空が明るくなっている”
3.登場人物はいるか?居るとすれば、”左向きか?右向きか?”、”手に何かを持っているか”、”もし何かを持っているとすればそれは何か”、持っているものがまっすぐか、体は正面を向いているか、座っているか、立っているか?
4.構図はどうか?”他に構図の似ているカードはあるか”などなどなど、チェックする部分はたくさんあると思います。

機会があれば、それぞれの細部をじっくり見てみることをお勧めします。不思議とそれまで気づかなかったことに、新たに気づくということがあると思います。

そしてもう一つカードを見るときには、ただ外からカードを見るのではなく、そのカードの中に踏み込んで、自分が景色の一つになることを想像してみてください。

初めはその情景が想像しやすい、大アルカナを使うとよいでしょう。

例えばマジシャン、その中に入り込んでどうですか?マジシャンはこれから何かをしようとしていますか?机の上に色々出ていますね。何をしようとしているんでしょう?何か言おうとしていますか?それとも無言でしょうか?晴れていますか?暑い?寒い?他に誰かいるでしょうか?

例えば悪魔はどうでしょう?悪魔に捉えられている二人の人間は、そこから逃げようとしていますか?よく見てくださいね。鎖は緩いようですね。繋がっていますが、本気で逃げようとしているんでしょうか?聞いてみてもいいかもしれません。ゆるゆるの鎖です。慣れてしまって、案外居心地が良いのかもしれません。そしてそれは本当に悪魔なんでしょうか?近くに寄ってみたら違うかもしれません。

そしてストレングス(力)のカードはどうでしょう?ライオンと一緒にいますね。繋がれています。懐いて居るように見えますが、噛みついたりしないのでしょうか?エンペラー皇帝はどうでしょう?座っていますね。堅い石の椅子のようです。皇帝ならもっと座り心地の良い椅子でも良さそうですが、なぜそんな椅子に座っているんでしょう?そして、誰かに指示を出しているところでしょうか?それとも人が信用できずに、自分でやろうとしていますか?聞いてみたらどうでしょう?

今までの解釈本で書かれていた解釈と、違う解釈が思い浮かんだでしょうか?もし違っても、それはそれで正解です。

時々、機会を設けて、1枚ずつタロットカードを眺めてみることをお勧めします。きっとその度に何かしら新しい発見があるはずです。そうしたら、その発見を自分のノートに書き留めておきましょう。その時の気分と共に書き留めておくのです。後からきっとそれが助けになるに違いありません。では今日のところはここまで。

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タロットは何で当たるんですか?

set of tarot cards and glowing candles on desk

タロットは何で当たるんですか?

不思議なことにそう聞かれる。そもそもなぜか、「タロットって当たるんですか?」とはあまり訊かれない。

ただ、当たるだけでは大して意味は無い。重要なのは、その結果を持って、どう自分を行きたい方に方向修正するか。

先日 1 オラクル(1枚のカードでリーディングする)でメッセージを送った時に、「何通りの中から、このメッセージを導き出したのですか ?」と聞かれた。私の場合は、大アルカナ1枚と、小アルカナ1枚の一組 セットで読み解くので、この場合は大アルカナ22枚と、小アルカナ56枚を掛けた数、1232通り分のメッセージが導き出せることになる。

ただ同じカードが出たとしても、その時の状況、その人の状態、あるいは直感によって、さらに何通もに読み解くことができるので、厳密にはこの何十倍にもなる。

で、さて元に戻って、「なぜこのメッセージが導き出せたのか?」は、はっきり言ってよくわからない。メッセージを送る人のことを思い浮かべ、質問を口にし、気が済むまでシャッフルして、いいだろうなと直感が私に告げたところで、シャッフルを終える。

そして導き出した 一組のカードから、メッセージを読み取るのだ。それがどのようなシステムで私の所に来るのかもよくわからないし、当たっているのかどうかもよくわからない。多分当たっているんだと思う。だから、冒頭の疑問の答えはこうなる。「私にもよく分からない。」

ただ何度も言うが、重要なのは当たる当たらないではなく、その結果をどう使うかということ。たとえプラセボでも、役に立てばそれで用を成したことになる。これからもそうやって使っていくつもりだ。

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タロットの中の占星術

light woman relaxation abstract

占いにも色々な種類があって大きく分けると、命術・卜術・相術となっている。

命術というのは生年月日・場所などによる占いで、個人に固有なもの、そして生涯変わらないものである。そして卜術というのは、その時その時の瞬間を切り取って占うものである。相術というのは、人に向き合って行う占いのことである。手相・顔相などがそれにあたる。

タロットはこの中の卜術、占星術は命術に当たる。

そしてタロット というのは比較的新しい占いに分類されるので、それまでの占いの影響をだいぶ受けている。

例えば12星座それぞれに対応する、タロットカードというものが存在する。そしてそれぞれのタロットカードが、その12星座の性質の一端を見事に表している。

例えば 牡羊座の守護カードは皇帝だけれども、牡羊座と同様にエレメントは火、その性質は自ら動くことにある。そして守護カード というのは読んで字の如く、スプレッドの中にそのカードが含まれていた場合、本来の意味プラス、相談者さんの本来の性質が色濃く出るという意味にもとれる。

例えば私は魚座なので、守護カードは「月」になる。
「月」のカードと言えば、「将来が不安で仕方が無い」であるとか、「はっきりしない」など碌な意味が無い。勿論カードには基本良い悪いもないし、全て必要なカードなので無くては困るのだが、期待する結果の所にこのカードが出ると正直「あーーあ。」と言う気持ちになる。

そんなときに気を取り直すには、この守護カードという位置づけはとても良い。
そもそも「不安になりやすい」や「二面性を持つ」「はっきりしない」等は魚座の特性。
そんな特性が発揮されると思えば、対応策も取りやすい。

「不安になりやす」ければ、「準備をしておけば」いいし、「二面性を持つ」のは「柔軟な考え方」とも思える。

その他にもスプレッドにも占星術の「ハウス」を使った物もあるし、関係は深い。このように、タロット単体で見るのでは無く、占星術などと組み合わせると、新たな一面が見えてきて興味深い。

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タロット3枚引き~並べ方編

set of tarot cards and glowing candles on desk

さて、次は実際の展開方法を見ていきたいと思う。

3枚引きは設定の仕方によって様々な事をリーディング出来ると以前に述べたが、今回は主に時系列に沿ったやり方で説明してみる。

まず時系列に並べるやり方は、私の場合は、真ん中に現在、左側に過去、右側に未来という順番で出すことにしている。また前回話したように、短い期間で同じ内容を見る場合には、現在・未来・アドバイスという組合せにすることもある。その場合は、一番手前側が現在、その上に未来、さらにその上にアドバイスという具合に置く。縦に並べるやり方だ。

私が展開するこの英国式というタロットの引き方では、大アルカナと小アルカナをセットで読み解いていくので、現在・過去・未来であれば、大アルカナ・小アルカナ1枚ずつ3セットが横に6枚並ぶ 形になるし、現在・未来 ・そしてアドバイスという風に見る場合には、大アルカナと小アルカナのセット 2枚が、横に並び、それが三段に並ぶことになる。

ちなみにこれは私が作ったものであって、皆思い思いのスプレッド 展開方法を作ってよい。

ただし、並べる前にその方法はあらかじめ決めておくこと。そして決めたらなるべくその方法をコロコロと変えない事が重要だ。

シャッフルが終わるときには、展開方法も、質問も明確にしておく必要がある。
なぜなら、そうでないと、自分に都合のいいように解釈してしまいがちだからだ。なるべく自分の思考が入らないような形で解釈していくのが基本中の基本。

不思議に思うのは、と言うか私も習い始め不思議に思っていたのは、「なぜ未来だけを見てはいけないのか?」ということだ。そう思いません?
なぜ現在を見て、過去まで見なければいけないのだろう?あまり意味がないのでは?だって分かってることだもの。と疑問に思うのではないでしょうか。

ここで少しタロットでわかることについて、考えてみたいと思う。

タロットというのは、その人(相談者さん)の潜在意識にアクセスし、それを表に出していく物。はっきりとわかるのは、現在のことだけということになる。

はっきりわかるのは「現在の状態 」「現在の潜在意識」。じゃあ、過去はどうやって分かるの?それは、現在から見た時に、きっとこんなことがあって、現在の状態に影響を与えているのではないかというところを見るのと、潜在意識に刻まれた、過去の記憶から。

そしてなぜ未来が分かるのか?それは過去から現在の流れを見て、現在こんな状態だったら、きっと こうなんじゃないかと言うことを、今から類推するという形でカードが展開されていくため。

だから現在が変われば、当然のごとく未来も変わってくる。これが未来は変えられるという所以でもある。

というわけで、ここから考えるに、過去と現在を見るのは答え合わせという側面が強いということ。

今更答え合わせでもないと思われるかもしれないけれど、ここがあまりにかけ離れていると、実際の、口に出した質問よりも、もっと大きな、心にかかっていることが別にあるんじゃないかと類推される。

たとえば、「キャリアアップのために、転職したいがどうか」という質問に関して、人間関係を示唆するカードばかりが出てきたり、結婚の時期についての質問なのに、やたらと登場人物が多く出てきたり等がある。

口に出している以上に、より解決しなければならない問題があったり、なかなか口に出せないけれども、大きく心にかかっている問題があったりする場合の多い。

その場合は、その問題を解決するのが早道で、何よりその問題を解決しておかなければ、いつまでたっても他の問題も解決していかないということになる。

そんなことも分かるので、過去のカードはやっぱりある程度必要なのだ。

と言うわけで、3枚あるいは3セット展開する方法と、並べる意味を説明してみた。次回は実際に展開したカードを解説してみようと思う。

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タロット3枚引き~導入編

healthy wood man love

タロットカードの展開方法を示す、スプレッドというのは何種類もあるが、3枚引き(私の場合は3 ペア)は、基本の展開方法の一つ。

この3枚で読み解く方法というのは、複数枚で読み解くスプレッドの本当に基礎の基礎となる、大事な 読み解き方。この読み方がわかれば、さらに枚数が多くなった時の、それぞれのカードとの関係の読み解き方のコツも分かるし、リーディング全体をまとめるのも、だいぶ上手くなると思う。

なので 1枚引き(ワンペア)で、それぞれのカードの意味を取るのに慣れてきたら、3枚引きに挑戦してみてほしい。そしてこの3枚引きは、設定の仕方によって、様々のものが分かるようになっている。

一般的に多く使われるのは時系列だ。
現在過去未来という具合に、3枚あるいは 3 ペア展開して、そこから物事を読み解いていく。ただカードの本来の使い方である、のぞむ未来を引き寄せるためには、”さらにどのようにしたら望む未来になるか”という、アドバイスのためのカードも展開しなければならない。

しかしこの際とりあえずそこは、置いておくとして。まずは読み解き方の練習をするのが先だから。

また時系列で言えば、割と何回も同じお題でカードを展開している場合、現在・未来・アドバイスという引き方もある。過去はそう頻繁に変わるわけではないからね。

どこに何を置くかは、カードを展開する人自身が決めて良い。ただここで一つとても大事なことは、カードを展開する前に、どこに何を置くか、そのカードは何を意味するのかということを、前もってちゃんと決めておく必要があるということ。

忘れてしまいやすい人は、紙などにどの場所は何を表すということを書いて、展開すると良い。

次は実際の展開方法と、読み解き方の例を説明します。今回はここまで~

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小アルカナA~全ての始まり

全てのA

まずは、カップのA。
新しい愛の始まり。これはエースなので全てのエース 共通することなのだが、始まりを表す。
カップなので当然と言えば当然に、感情を表す。

そして愛の始まりと共に、命も始まりも意味する。
なので別名、『赤ちゃん カード』とも呼ばれる。

潜在意識にこれが出れば、何かしら、愛を始めたいという気持ちの表れであるし、赤ちゃんが欲しいと言う気持ちの表れでもある。

また未来の部分にこれが出れば、その未来での赤ちゃんの誕生を示唆するものであり、過去の部分にこれが出れば、実際の赤ちゃんの誕生であったり、何かしら新しい愛が芽生えたと言うことが、現在の状況に影響を及ぼしているものだと見る。

いずれにしろ温かい感情が状況に影響しているのだ。

次に、ソードのエース。
これは決断を表す。過去からの経験、頭の中で考えたこと、それ等に伴って何かしら決断することがある。
バッサリと決断できる。いいか悪いかは置いておいて、とにかく決めることができるのだ。

ただ決断と言うと、大アルカナ11の正義と、かぶるものがあると思うかもしれない。
この場合11の正義は、自分にとっての正義を持って、裁くということを表す。

しかし、ソードのエースに至っては、自分にとっての正義はあまり関係がない。
ただ今までの経験に照らし合わせ、決断するという”行為そのもの”を表す。実際に人に言わなくても、心の中で決めればそれが決断である。

ワンドのエース。これはワンドなので、未来に向かっての行動。エースなので、やはり始まり。未来に向かっての行動を始めるということに他ならない。そこには何かの感情が働くであるとか、そういうこととは関係なく、「ただ行動を始める」というだけのこと。行動しなければ何事も始まらないので、これはどちらが鶏で、どちらが卵かということにも通じる。

そして最後はペンタクルだ。前にどこかで話したかもしれないけれど、ペンタクルというのは成果物だ。

過去の経験に裏打ちされた、「思考であるソード」と、「現在の感情であるカップ」、そして「未来へ向かっての行動であるワンド」。この三つが合わさって初めて、成果物としてのペンタクルが生まれる。

だからペンタクルのエースもその通り、ワンドのエースのように同じ行動であったとしても、そこには 実際的な成果物が伴う。

ペンタクルの中には”感情”と”行動”と”思考”が内包されているのである。そのぶんバランスも良く、実現された結果手に入れるもの、という意味合いが大きくなる。
それはエース以外でも同じだ。ただエースというのは、何事も始まりを表す。だからここから始まるという希望にあふれた数字でもある。

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大アルカナ11正義~誰にとっての正義なの?

さてまず初めに、大アルカナ11番正義、ジャスティスだけれど、ここでは11番 として扱うが、ものによっては8番として扱うものもある。
その場合は、ストレングス力が11になる。

で、11としての正義ジャスティス、これは正義の女神が、片手に天秤、片手に剣を持って、何か決断を下そうとしている光景が描かれている。

この女神は何をしているかと言うと、公正さを見極め、それによって剣を持って決断をしようとしている。

じゃあ、この”公正さ”というのは何を基準としているのか?
これは”自分にとっての”公正さを表す。

自分にとって、フェア かどうかということで決めましょうと言うこと。

いくら世間が”これが正しい”と言ったとしても、自分にとってそれはフェアではない、正しくないということであれば、決めなくていいし、周りがいかにそれは違うといったところで、ポリシーや自分自身の在り方に沿っていれば、そこは決断して進んでいって大丈夫ということだ。

全て自分次第。
しかしその根底にあるのは、正しいことをしたいという正義感である。
ただしその正義感の基準は自分。
判断するのも自分、行動するのも自分、フェアに思えなければフェアになるように行動していこうということ。

大アルカナなので、すごく いろんな意味を包括しているし、一緒に出てくる小アルカナによっても、意味はいろいろ変わってくる。

例えばワンドの4だったら、自分にとって良いと思えることなら、結婚するなり、ベースとしてしばらく止まるなり、落ち着くのもよし。
ソードの5なら、何が自分にとってフェアなのか、頭の中でひたすら葛藤している。まだまだ答えは出ない状態、などとなる。

正義感を頼みに、決断して事を進めるか、バッサリと切って捨てるか。悩ましいところだ。

ついでに言えば、この正義というカード、天秤座の守護カードであり、ハウスで言えば 7を表す。
天秤座の人のためにこのカードがでれば、重要な意味を持つし、助けてくれる存在でもある。