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大アルカナ16 タワー(塔)

大アルカナの16塔タワーと言えば、78枚あるカードの中でも一ニを争う破壊力を持つ。

普通のタロット鑑定では控えめに言っても「少々散らかりますね。」と言われるカード。カード自体に重大に意味を持たせる鑑定師さんだったら、「人生を揺るがすような、とてつもないことが起こりますよ。」なんて言われかねない。そんなわけで、このカードが出ると『いやーー!』という人も多い。

私も以前はそうでした。いかに結果じゃ無くて、対策に重きを置くと言われても(自分でそう言っていても)、この絵柄を見れば、心臓はバクバクするし、お先真っ暗な気分になってしまう。
でもね、悪いことばかりを表すんじゃないんですよ。
だからそのことに気がつくと、ちょっとましな気分になります。

意味としては、「理想が高すぎてうまくいかない」もしくは「足元が固まっていないために崩れてしまう」というのが基本になります。自分の思いが強すぎて、うまく行かないんですね。

そしてさらに私が鑑定をする中で、このカードには一つの特徴があるんです。リーディングの内容というよりは相談者さんについての特徴です。

タワーがよく出るなという 相談者さんはズバリ、『女性で』『自分で何かをやっている人(起業している人)』が多いなと。

そういう人は、『私 このカード よく出るの』『この間も出たよ。』という方が何人もいらっしゃる。かくいう私もその一人。結構出ます(笑)

でも何で出るんだろう?

自分で何かをやっている人に関しては、自分で何かをするとやっぱり、価値観や生活がガラリと変わることも多いので、その辺りの、『今まで常識としていたところがガラガラと崩れ落ちるタワー』というのが出てくるんじゃないかなと思うんです。

ただ男性の場合はあまりその辺りが特徴的に出ない。
なぜか?女性の場合、小さい頃から自分で何かを成し遂げるというよりは、人の補佐に回るということが多いためではないかと思います。

自分で何かを始めるためには、今までの価値観の大幅な書き換えが必要になってるんじゃないか。
またチャレンジすると、そのぶん当たって砕け散ることも多いため、生まれ変わりを表す死神よりも、ガラガラと砕け散って、そこからまたもう一度立て直すというタワーの方がイメージに合うのかもしれません。

いずれにしろ、自分の好きなように、美しく、自分の気に入ったデザインの塔を建てるためには、今とりあえず立っている、なんだかイマイチ気に入らない塔を、一度壊すのが手っ取り早いですよね。

ですから、自分で何かをやろうと決めた時から、徐々に壊して、自分好みに立て替えるのがソフトランディングのコツです。

でも、いつもいつもそんなに上手く行くわけではありません。
なので、自分で何かをやろうと思っている人にこのカードが出たら、あまり気に病まないようにと伝えています。きっとそれだけ思いも強いのでしょう。

注意すべき点としては、あまりに理想ばかり求めて、完璧主義に陥っていないか?または、足元が固まっていないのに、焦りすぎていないか?ということです。
いずれにしても 自分で納得して住み心地の良いタワーを建てたいものですね。

『禍福はあざなえる縄のごとし』たまに散らかるのもまた人生ですものね。

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