さてさて、以前恋人を解説したけれど、今回は、悪魔の説明をしたいと思います。
悪魔と聞くと、みんなすごく嫌がるんですが、これもまたネガティブな意味ばかりではありません。
そもそもが、大アルカナですので、たくさんの意味を内包しているものが多いのです。
デビル、悪魔というのは、一言で言うと『執着』という言葉に尽きます。
こういうと、簡単に終わってしまうんですが、これを場合によって解説してみます。
例えば、今まで自分がやっていたことに関しては、『ここまでやったんだから』という気持ち。
愛情関係、人間関係にしても、『執着』です。
『私が、こんなにしているのに』という気持ち。
そしてその執着は、自分にも相手にも、とても負担をかけます。
更に言うなら、ほとんどの人間関係というのはデビルで表されるのです。
大アルカナ6の『恋人』の無垢な愛情に対して、『見返りつきの愛情』となります。
そもそもこれでは、愛情とは呼べないかもしれないですね。
そして、『執着』の対象は人間ばかりではありません。『本当にやりたいこと』という事象に対すること。また、『本当に欲しいもの』という、物に対することを表すこともあるのです。
自分が、本当にやりたいことであれば、他の何をおいても優先させますし、絶対に手離さないです。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?
またそれとは別に、悪魔単体での意味で、『性的魅力』というものもあるのです。
ですから、恋人関係でこのカードが出るということは、場合にもよりますが、必ずしも悪いこととは限りません。
良くも悪くも、こだわりのカード。そしてそのこだわりのために、負担をかけるカードです。
ちなみに、この悪魔はやぎ座の守護カード。占星術ではハウスは10。社会との関わり、人生観を表します。