この死神というカードは主に否定形に使われます。何かが終わる、若しくは未達状態、まだその状態には程遠いということを表します。
一般にこの死神というカード、出るとみんな嫌がるものではあるのですが、カード単体で見ても、見かけほど悪いカードではありません。
なぜなら、物事の終わり、そして再生するという、サイクルの変わり目のことを表すのですから。
再生してより強くなり、遠くへ羽ばたくために、一旦何かを終わらせるというのは、普段の生活でもよくあることです。加えて、変化変容なども表します。
ウェイト版以外のカードでよくあるのは、死神自体を書かずに、さなぎが蝶になる瞬間や不死鳥を描くと言う方法です。生まれ変わりに焦点をあてるのですね。
また、大アルカナ小アルカナをセットで読み解く場合、否定形として使うことが多いので、どちらかと言うとネガティブに捉えられるカードと一緒に出ると、この辛い状態が終わるということになり、少しホッとできる瞬間でもあります。
一緒に出るカードが、流れを伴うカードの場合、その出来事の終わりという風に読み解けます。いずれにしろ、良い悪いでは無く、単なる現象としての終わりや未だの状態を示すのです。
人生には不可欠な状況ですし、状態の変化として捉えます。
ちなみに、この死神というカードは、蠍座の守護カード。
そして占星術で表すのはハウスの8、サイキック・不思議なこと・終わるべきことを表します。