さてまず初めに、大アルカナ11番正義、ジャスティスだけれど、ここでは11番 として扱うが、ものによっては8番として扱うものもある。
その場合は、ストレングス力が11になる。
で、11としての正義ジャスティス、これは正義の女神が、片手に天秤、片手に剣を持って、何か決断を下そうとしている光景が描かれている。
この女神は何をしているかと言うと、公正さを見極め、それによって剣を持って決断をしようとしている。
じゃあ、この”公正さ”というのは何を基準としているのか?
これは”自分にとっての”公正さを表す。
自分にとって、フェア かどうかということで決めましょうと言うこと。
いくら世間が”これが正しい”と言ったとしても、自分にとってそれはフェアではない、正しくないということであれば、決めなくていいし、周りがいかにそれは違うといったところで、ポリシーや自分自身の在り方に沿っていれば、そこは決断して進んでいって大丈夫ということだ。
全て自分次第。
しかしその根底にあるのは、正しいことをしたいという正義感である。
ただしその正義感の基準は自分。
判断するのも自分、行動するのも自分、フェアに思えなければフェアになるように行動していこうということ。
大アルカナなので、すごく いろんな意味を包括しているし、一緒に出てくる小アルカナによっても、意味はいろいろ変わってくる。
例えばワンドの4だったら、自分にとって良いと思えることなら、結婚するなり、ベースとしてしばらく止まるなり、落ち着くのもよし。
ソードの5なら、何が自分にとってフェアなのか、頭の中でひたすら葛藤している。まだまだ答えは出ない状態、などとなる。
正義感を頼みに、決断して事を進めるか、バッサリと切って捨てるか。悩ましいところだ。
ついでに言えば、この正義というカード、天秤座の守護カードであり、ハウスで言えば 7を表す。
天秤座の人のためにこのカードがでれば、重要な意味を持つし、助けてくれる存在でもある。