さて 四人のクイーンの後半です。
今回はワンドと、全てを内包するペンタクルの女王です。
まずワンドから。ワンドとは、未来に向かって行動するエネルギーを表します。ただし、このワンドのクイーンは、やみくもにただ突っ走るというだけの性質ではありません。
このワンドのクイーンはワンドのコートカードの中でも、一番の現実主義者です。自信があり、我が道を行く。物怖じしない。だけれども、ただとにかく行動するというだけではありません。現実を見て行動するのです。
その性質から、とても 敬愛されています。インスピレーションを感じ、行動する時には、それなりの根拠があり、そのために実際の行動に結びつくのです。
ワンドにありがちな、ただ一瞬燃え上がるというだけではなく、持続して行動できるだけの、根拠を持っています。このカードが出ている時は、思いつき だけではなく、実際の行動として現れることが多いでしょう。
4人の最後はペンタクルのクイーンです。これはペンタクルという性質上、カップ・ソード・ワンドの三つをすべて内包しています。
例えて言うなら、家庭内で結婚後目指す、理想の女性像であり、余裕があります。資力を持ち、裕福で慈愛に満ちています。このような状態を最終目的としているのです。
ただこのカードがマイナスに働くとすれば、あまりに完璧すぎて、周りの男性の逃げ場がないことぐらいでしょうか。ただ、それすらも理想としているのですから、表立って非難することはできないほどです。
そして全ての統合の結果として、出来上がるものですから、そこから動くことはあまりありません。動く必要 性を感じないのです。
新たに何かを始めたい時、今までにないアイデアを使いたい時などは、少し考え方が凝り固まっているように感じられることもあるかもしれません。ですが、変化のスピードがゆっくりなだけで、決して人の意見を聞かない訳ではないのです。そのスピードに物事を合わせて運んでいけば、ちゃんと運ぶはずです。
女性の相談者さんでこのカードが出る時には、本人がその状態と言うだけで無く、理想とする女性を表すこともあります。対して男性が相談者さんの時にこのカードが出る時は、「自分には過ぎた妻だ」と思って居ることが多いようです。