タロットの人物カードは、コートカードと呼ぶけれど、コートとは宮廷のことだ。
宮廷と言われても今の日本ではピンとこないけれど。
この服装を見れば分かるように中世ヨーロッパ的な?
で、ペイジというのは日本語で言うと小姓。正式に宮廷に出て勤めているというよりは、貴族の子弟で見習いの要素が強い。将来宮廷でちゃんと勤めるために、子供の頃から見習いとして雑用をこなすのだ。
さてさてそんなペイジにも、やっぱり性格の違いというのがあって、先日話したソードのペイジは、機知に富み俊敏でとても頭が良い。ただ、なまじ頭が良いだけに、頭で考えひたすら迷いに迷うという性格だった。今回は残りの3人のペイジのうち、ワンドのペイジについて話したいと思う。
ワンドのペイジというのは、ワンドなので4元素の中では火の性格を持つ。そしてペイジなので土の性格も持つ。ワンドのペイジはどんな性格なんだろう?
まずは火なので、抑えきれない情熱を持っている。何かをしたい気持ち。それが抑えきれないのだ。ペイジ全体に言えることだけれど、まだ子供で幼いので、自分の気持ちを抑えることが共通して苦手としている。
気持ちを抑えるのが苦手というより、子供らしく、素直に反応すると言った方がいいのかもしれない。何かをやりたい気持ち、何かを始めたい気持ちそれは抑えられない。何を始めたいのかということは、ペイジにとっては大して重要ではない。何かそれ自体が大きな冒険になって、始めること自体が目標なのだ。
いつもいつも、これから何かを始めることはないか、常に探して、あったら喜んですぐに始めるそういう性格だ。
そしてもう一つ重要なのが、このワンドのペイジは別名『メッセンジャーカード』とも呼ばれている。”メッセンジャー”そう”お知らせカード”だ。ワクワクして何かを始めたいというだけでなく、スプレッドの中でこのカードが出ると、その時系列の中で、何か知らせをもらえる事を暗示している。
付き合ってる人からの電話をずっと待っている時など、このカードが出ているところで、『そろそろ連絡が来るかもね。』となるし、何かの結果待ちでも、『そろそろ結果が出ますよ』となる。
そしてそれは概して良い意味でのお知らせが多い。だからこのカードが出ると、お知らせが来て物事が動くという意味にもとれる。全て行動を後押ししてくれるのだ。
実際には質問の内容とその時々の状態に左右されるけれど、なにはともあれこのペイジ、情熱を持って動きたい気持ち満々。フットワーク軽く動く割には、うっかりモノなのもご愛嬌。
『今動かなければいつ動く?』ぐらいの勢いで、なかなか憎めない性格なのだ。