さて3枚引きの展開方法をもう一つご紹介しますね。
前回は、時系列ということで、現在・過去・未来で展開しました。
今回は、原因・結果・アドバイスカードとして展開していきたいと思います。
今困っていること、もしくは気にかかっていることの原因と結果、アドバイスを3枚(3組)だし、読み解いていきます。結果の時期は決めても決めなくても構いません。決める場合は大体半年先くらいまで。決めなかった場合は、今これから、割と近くになります。
そしてアドバイスカードは、その結果があまり良くなければ、そうならないためのアドバイス。結果がそこそこ良ければ、それに向かっていく(より強固にしていく)ためのカードになります。
今回は、引き続き私のお仕事のアドバイスをもらいました。せっかくですからね。デモの質問というよりは、 実際に役に立つものでリーディングしていきたいと思います。
質問内容としては、私の現在のお仕事ですね。この先少しどうなっていくのか。そして良くなるためのアドバイスカードを、もらいたいと思います。
大アルカナと小アルカナを別々にシャッフルします。そして、出てきたカードは・・・原因のところには太陽とペンタクルの7、結果のところには戦車と9カップス、アドバイスカードは恋人とワンドのクイーンが出ました。
・原因 太陽/ペンタクルの7
・結果 戦車/カップ9
・アドバイス 恋人/ワンドのクイーン
一組ずつ見てきたいと思います。
まず原因です。これは今の状態に至った原因を探ります。でたカードは、太陽とペンタクルの7。この太陽は「成功のために」とか「家族のために」とかですね。今までのことを考えてみると「家族のために」というのはあまりピンと来ないので、ここは成功のためにというのが、読み方として当てはまるような気がします。ペンタクルの7、「これは成果物を得るために種をまく」また「種をまいて、成果物を受け取る」という意味のカードです。
タネを蒔いて刈り取ることは、自分の意思だけではできないことです。タネを蒔いただけでは育たないですよね?水も必要ですし、光も時間も必要。忍耐も要ります。
そしてこれは、自分の力だけではどうにもならないことも示しているのです。ですから、原因としては「成功のために種まきをすること」転じて「成功のために投資する。」などとなります。
次に結果を見てみましょう。結果どうなるのか?戦車とカップの9です。カップの9は別名ホープカードと呼ばれる事もあります。このカードはなかなかに強力なカードで、スプレッドの何処に出ても、希望が叶うという説もあります。
カードを一枚ずつ見てみましょう。
まず 戦車ですね。この戦車は「方向転換する」とか「見方を変える」という意味があります。そしてもう一つ「転換」なので、あちこち色々変える、紆余曲折という意味にも捉えることができます。
次に9 カップですが、これは「物質的に」満たされている状態を表します。精神的なことはともかく、物質的なことは満たされるという状態ですね。これが戦車と一緒に出てきたと考えると、方向転換をすると成功すると読めなくもないです。
ただどうもしっくりこないので、ちょっとこれは置いておいて、アドバイスカードに行ってみたいと思います。なんかスムーズに読めないなと思ったときには、一旦保留しておいて、次を先に読むとしっくり来ることもありますよ。
さて、最後のアドバイスカードですが、恋人とワンドのクイーンが出ています。
この恋人というカードは、「無償の愛」や「 無垢な心」を表しますが、もう一つの意味があります。それは恋人を見つめているようで、実はその恋人を通して、自分自身を見ているんですね。これが自分自身というものを確信するという意味もあります。
で一緒に出ているのがワンドのクイーンですね。ワンドのクイーンというのは4枚あるクイーンの中でも、かなり現実的な性格をしています。
カップのように感情的でもなく、ソードのように切って捨ててしまうわけでもない。ワンドのクイーンは自信があり、物怖じしない、我が道を行く。だけれども、とても現実主義者でもあります。
ですから周りを見ずに、一人ただ突き進むというのではなく、現実的なところを見ながら、自分の信じる道を進んでいくんですね。ワンドですから、当然行動に移していくんです。
これがアドバイスとして、恋人と一緒に出ているのですから、「現実的なところを見ながら、でも自分の道を力強く進んでいくように。そしてそれこそが私自身である。」ということになります。
ここで、さっき保留しておいたところに戻ってみましょう。
結果のカードです。
アドバイスどおり、「自分の信じる道を進ん」だら、結果として、「方向転換するかもしれないが、物質的な満足は得られる」そんな風に読めますね。
最後に一つ注意事項があります。カップ9は確かにとても満たされたカードです。但し、それは物質面に限った話ですし、感謝の念を忘れないようにという条件付きなのです。
以上、原因・結果・アドバイスでした。